4月5日からセブン-イレブンで展開されている「華麗(カレー)なるカレーパーティー」というキャンペーンが、Twitterを中心に話題を呼んでいる。
同キャンペーンは、その名の通り“カレー系の商品”を一挙に発表した内容となっており、通常のカレーライスのみならず、カレーおにぎりやタンドリー風味のバゲットサンドなど、多彩なラインナップでも耳目を集めているのだ。
とりわけ注目されているのが、名店監修の本格カレーライスたち。欧風カレーの名店として名高い東京神田の「ルー・ド・メール」監修の『特選ビーフカレー』(税込810円)や、本格派のインド・パキスタン料理を提供する有名店「デリー 銀座店」が監修した『ハンバーグカレードリア』(税込518円)など、名店の味がハイクオリティーに再現されているというのである。
加えて、そんな名店の味に感動したあるTwitterユーザーが、“インド人的食べ方”として紹介したアレンジレシピがバズったことも、人気に拍車をかけている。そこで今回は、そんな「華麗(カレー)なるカレーパーティー」のラインナップから3品ピックアップし、Twitterで話題になったアレンジレシピと、筆者によるアレンジレシピの2つにチャレンジしてみた。
カレーにおむすびを投入!SNSでバズった“インド人的食べ方”
まずは、Twitterで話題になったレシピからチャレンジしよう。
こちらは、ブログでなんと5000件を超えるカレーの実食記事を掲載している、カレー研究家のはぴいさん(@hapi3)が紹介したレシピ。4月14日時点で1.7万いいねを獲得している。
「セブンイレブンでカレーのフェアやってるでしょ。いい食べ方教えたげる。インド人的食べ方。ナイルレストラン監修のチキンマサラ(おかずコーナーにあり)とおにぎり用意。チキンマサラあっためておにぎり入れちゃう。そこにヨーグルトかける(酸っぱいやつ)混ぜる。食べる。うまい。やってみてー。」(原文ママ)
はぴいさんがつぶやいた通り、このレシピは東京・東銀座の老舗インドカレー店、「ナイルレストラン」が監修した『チキンマサラ』(税込467円)と、『チキンカレーおむすび』(税込151円)を使用したものとなっている。
さっそく、セブンで購入。ちなみに“マサラ”とは、さまざまな香辛料を粉状にして混ぜたスパイスのことで、インドでは各家庭で配合が異なるという。同商品は、「ナイルレストラン」が絶妙な加減でブレンドしたマサラの味わいが光るサラサラ系のカレーで、ごはんは付いていない。
もうひとつの『チキンカレーおむすび』は、カレー風味のターメリックライスで、ししとうがらし入りの鶏肉のカレーソース炒めを包んだ商品。一口食べれば、中の鶏肉のジューシーさと奥深いスパイスの香りが広がる逸品だ。
最後に用意したのは、一般的なプレーンヨーグルト。ヨーグルトをかけるのは、日本の家庭的なカレーではメジャーではないかもしれないが、本場ではわりと見かけるアレンジという印象。果たして、今回の商品にも合うのだろうか。
つくり方はとても簡単。まずは『チキンマサラ』を電子レンジ500wで2分20秒加熱。次に、『チキンカレーおむすび』も500wで20秒加熱する。
取り出して封を開けると、熱々の湯気とともに、豊かなマサラの香りが辺りに立ち込めた。一気に有名店に足を踏み込んだ気持ちになると同時に、食欲も溢れ出す。
次に、そんな熱々の『チキンマサラ』に『カレーおむすび』を豪快に投入。これによって“チキンマサラカレーライス”に変貌するというわけだ。しかし、おむすびをカレーに入れるのは、どこか奇妙な感覚。そして最後の仕上げに、プレーンヨーグルトをたらせば完成。
おむすびを崩しながらルーと混ぜて一口頬張ると、そのスパイスの強さに驚かされた。まさに本格派といった感じで、辛さと香りがまず鼻と口を抜けるのだが、その後からコク深いチキンの旨味とトマトの酸味が広がり、これらが渾然一体となることで、インドカレー店さながらのクオリティーを実現している。
特筆すべきは、ゴロゴロと入った鶏肉たち。コンビニカレーにありがちな肉の切れ端という感じは全くなく、食べ応えのある大きさで高い満足感を与えてくれた。
そして、肝心のヨーグルトだが、これが抜群に良い! スパイスの香りは残しつつも、その角をほんのり和らげてくれるうえ、爽やかな酸味はトマトと最高の相性。そして、全体に滑らかさとコクもプラスされ、一つの料理として恐るべき完成度を見せてくれた。
オリジナルアレンジ!「デリー 銀座店」のカレー×いわし缶詰
さて、ここからは新たなアレンジレシピにチャレンジしてみよう。今回ベースに選んだのは『銀座デリー監修 チキンコルマカレー』(税込626円)。
公式ページによると「じっくり炒めた玉ねぎを使用した、濃厚な甘味とコクがあるチキンカレー」とのこと。トマトの酸味が効いていた先ほどのカレーとは異なり、玉ねぎの甘みを軸に「デリー 銀座店」が厳選したスパイスが織り込まれた一品のようだ。
そんなカレーに合わせるために選んだのは、セブンプレミアムの『国産いわし生姜煮 150g』という缶詰。「カレーに魚?」と疑問に思われるかもしれないが、近年はカレー店などでも“サバカレー”が人気を博してきた印象があるので、あながちピントが外れたチョイスでもないだろう。
同品の“コルマ”とは、クリームやヨーグルト、ナッツ類のペーストをベースにつくられる、インドの伝統的なカレーの一種だそうだ。「デリー 銀座店」監修の本品はヨーグルト不使用で、酸味よりもコクに重点を置いている様子。
つくり方はシンプル。まずは、『銀座デリー監修 チキンコルマカレー』を電子レンジ500wで3分30秒加熱。その後、ルーをごはんの上にあけ、その上に、汁気を切った『国産いわし生姜煮 150g』をトッピングすれば完成だ。
見た目的には、少し違和感があるかもしれないが、味は合うはず。では試食してみよう。
まず、チキンコルマについてだが、思っていたよりもスパイスの香りが立っていることに驚かされた。濃厚な玉ねぎの甘い香りとスパイスの切れ味が両立しているバランス感覚は、さすが名店監修といったところか。
いわしをほぐしつつ食べてみたが、これが予想通り、かなりマッチ! チキンコルマのコクとスパイスに、いわしの生姜煮の海の旨味が見事にハマっている。生姜煮の風味がスパイスのベースから大きく外れなかったのも勝因だろう。甘しょっぱい和風の味付けも、玉ねぎの甘さとうまくハマっていた。
最後に、追加のおすすめトッピングをご紹介。それは、セブンプレミアムの『素焼きミックスナッツ』(税込300円)を砕いて加えるというもの。チキンコルマのベースとなっているナッツのコクと香ばしさがブーストされ、濃厚な味のいいアクセントになるのだ。
うるさ型のカレーファンも納得した本格的な味が楽しめる同シリーズの商品たち。今店舗によっては品切れも頻発しているそうなので、見つけた際は迷わず確保し、今回紹介したアレンジにも挑戦してみてほしい。
(文=TND幽介/A4studio)