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マクドナルド、ザク切りポテト&ビーフに賛否両論「ポテト入ってない」報告相次ぐ

文=Business Journal編集部/協力=重盛高雄/フードアナリスト
マクドナルド、ザク切りポテト&ビーフに賛否両論「ポテト入ってない」報告相次ぐの画像1
マック「ザク切りポテト&ビーフ ハラペーニョマヨ」(撮影=重盛高雄)

 7月27日から期間限定で販売されているマクドナルドの“ポテトパティ入りバーガー”「ザク切りポテト&ビーフ ハラペーニョマヨ」。その独特の味がネット上で賛否両論を呼んでいるようだ。

 マックの毎年夏恒例の“ハワイ気分を味わえる期間限定商品”。今年は「ハワイだヨ!全員集合 HAWAIIAN BURGERS」と題し、以下の商品を9月上旬までの予定で発売中だ。

「チーズロコモコ」(440円/税込、以下同)
「ガーリックシュリンプ」(440円)
「ザク切りポテト&ビーフ ハラペーニョマヨ」(440円)
「マックフルーリー ミックスベリーパンケーキ風」(320円)
「マンゴー果肉入り マックフィズ トロピカルフルーツ/グリーンハワイ」(290円)
「マンゴー果肉入り マックフロート トロピカルフルーツ/グリーンハワイ」(350円)

「チーズロコモコ」は毎年夏の定番商品として多くのファンを持つことでも知られており、「ガーリックシュリンプ」は過去に販売されたこともある復刻版だが、今回注目を集めているのは新作となる「ザク切りポテト&ビーフ」だ。大きな特徴としては、ビーフパティの上にポテトパティが乗っている点。ネットで検索したところ、過去に同じくポテトパティを使用したマックのバーガーとしては「アイダホバーガー」が一時期販売されていたようだが、珍しい一品といえよう。

<厚みのある100%ビーフパティに、外はカリッと中はホクホクのザク切りポテトパティを重ね、粉チーズをトッピングした香ばしいバンズでサンドしました。10種類以上のスパイスをきかせフルーティーに仕上げた特製ハワイアンバーベキューソースと、夏らしい爽快感のある辛さが特長のハラペーニョマヨソースの風味がクセになる、食べ応え抜群の一品です>(マックのHPより)

 発売開始以降、SNS上では実際に食べた人々から以下のように好評の声が上がる一方、“イマイチ”という感想もみられる。

<ザク切りポテトビーフうま‼️‼️‼️‼️‼️‼️永遠に食いてえ恒常にならん??>(原文ママ、以下同)

<ビーフとしっとり感のあるポテトが、バーベキューソースにベストマッチ!それにマヨがアクセントになって、とても美味しゅうございました>

<ハッシュドポテトと牛肉の風味がしっかり感じられるパティが挟んであって、ハラペーニョマヨとも合っていてすごくデブでした。私が小食でなければこれだけ三個くらい食べてもよかったなと思いました>

<外カリ中ホクで最高だった>

<最近食べたのに、もうマクドのザク切りポテトビーフ食べたくなってる……厳密にはハラペーニョマヨを吸いたいだけなのだが……>

<食べる前はチーズロコモコが一番だと思ってたけど、個人的にはザク切りポテト&ビーフが一番美味かった>

<結構辛いやつなのな 食べれない辛さじゃないけど、味より辛さが勝って 感想は辛いしかでなかった 辛いのが苦手な俺です>

<ハラペーニョマヨネーズがめっちゃ辛くてバーガーを分解して自分で抜いてしまいました>

<辛み強すぎ ロコモコの方が美味しかった>

<今年はハラペーニョが入った。無い方が好み>

<もう食べないかな>

<ハラペーニョマヨを、ふつうのマヨネーズに変更できませんか……??>

<味が濃くて、ハラペーニョの辛さが思ってるのと違った>

ポテトパティのザクザクした感触

 このように賛否両論の声があがっているようだが、実際に「ザク切りポテト&ビーフ ハラペーニョマヨ」を食べた感想についてフードアナリストの重盛高雄氏は次のように語る。

「第一印象としては、また具材の組み合わせを替えただけの商品かな? と思っていました。包装を開けると鼻腔にバーベキューソースとハラペーニョの辛味が上ってきます。バーベキューの香りは少し期待させますね。

 一口目をむしゃむしゃ。ポテトパティの揚げた衣部分がザクザクと咀嚼のたびに主張してきます。この口の中のザクザク音は聴覚にも伝わり、口中の刺激と併せて今までのバーガーにはない新奇性を与えてくれます。パティを名乗るサイズのハッシュポテトは存在感あり(朝マックのハッシュポテトより大きいサイズ)。10回くらい咀嚼すると、ザクザク感が薄まり新しい食感が出てきます。

 咀嚼が少ないと、ポテトパティのザクザクした感触がメイン食感。このあたりが好きな人は多いかもしれません。咀嚼が多すぎるとザクザク感はなくなり、まるでダブチーのようにビーフパティとチーズの重厚感が際立ってきます。

 厚みのあるビーフパティが下にあるので、ぱっと見は存在感を出せていない印象を受けます。マヨとチーズも咀嚼を重ねるほどに効果を発揮しますが、最初はおとなしめです。食べたあとは耳にザクザク感が、そして舌にハラペーニョの辛味が残ります。ポテトとビーフ、ふたつのパティが厚さ十分にあるので、食べごたえは十分です。

 辛味は一般の激辛商品のように全体が辛いのではなく、スポットとしての辛味を感じさせる仕様となっています。“夏、ハワイらしくちょっと辛めのバーガーをマックがつくってみました”的な印象を受けました。

 1つの商品で万人を満足させることは難しいですが、この商品を単品で食べる人は多くなさそうなので、たとえば“どのドリンクと一緒に楽しむといい”なんてメッセージあると、より美味しく楽しむことができるのではと思いました。個人的には舌の辛味をリフレッシュするために、シェイク系(バニラなど)をおすすめします」

 また、大手ファストフードチェーン関係者はいう。

「完全に好みの問題になってしまうかもしれないが、個人的には“辛くて食べられない”というのが正直な感想。特製ハワイアンバーベキューソースがかなりスパイシーで辛いのに加え、粉チーズと通常のチーズ、さらには特製マヨネーズの濃い味が加わり、ちょっと舌が拒否反応を示してしまった。

 また、ポテトパティはマック定番のハッシュポテト風で、ソースはこれまた定番のチキンマックナゲットのバーベキューソースを濃くしたような味だが、スパイスとチーズ、ジューシーなビーフパティも入っており、食べてすぐお腹が“キュルルル”と鳴ってしまった。特に脂っぽいものや辛い物を食べると“お腹が緩みやすい”人は、店舗や外で食べるのは要注意かもしれない」

<まさかのハッシュポテトじゃなくてエッグが挟まってた>

 そんな「ザク切りポテト&ビーフ ハラペーニョマヨ」だが、SNS上には

<マックのザク切りポテト&ビーフ頼んだけどまさかのハッシュポテトじゃなくてエッグが挟まってたwww ※ガチです>

<ザク切りポテト&ビーフ頼んだら中身がポテトではなくたまごだった…ポテトが食べたかったのに。それを友人に話したら友人にも同じことが起きてた>

<マックのザク切りポテト&ビーフ ハラペーニョマヨ…ポテト入ってなかったんだけど…>

<ザク切りポテト&ビーフ頼んで包装紙は合ってるのに中身がチーズロコモコでしかもレタスとチーズ入ってなくて草草の草>

といった声も続出しているが、前出のファストフードチェーン関係者はいう。

「マックだけで国内に数千店舗あり、今回のポテトバーガーはテレビで大々的にCMを打っていることもあり、一店舗当たりで一日100個以上売れている店もあるだろう。特に客がどっと押し寄せるお昼時や休日は厨房が“戦場”と化すので、ポテトを入れ忘れてしまったり、同じハワイキャンペーンの別のバーガーを包装して客に提供してしまうというケースは、確率論的に考えてどうしても発生してしまう。ミスを100%なくすのは不可能なので、そこはマックに同情してしまいますね」

 いずれにしても、これだけ話題になっている商品だけに、一度は食べてみる価値はありそうだ。

(文=Business Journal編集部/協力=重盛高雄/フードアナリスト)

重盛高雄/フードアナリスト

重盛高雄/フードアナリスト

ファストフード、外食産業に詳しいフードアナリストとしてニュース番組、雑誌等に出演多数。2017年はThe Economist誌(英国)に日本のファストフードに詳しいフードアナリストとしてインタビューを受ける。他にもBSスカパー「モノクラーベ」にて王将対決、牛丼チェーン対決にご意見番として出演。最近はファストフードを中心にwebニュース媒体において経営・ビジネスの観点からコラムの執筆を行っている。
フードアナリスト・プロモーション株式会社 重盛高雄プロフィール

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