ローソンが10月11日に発売した、通常商品よりも容量や価格を抑えた“>「ちょい」シリーズ”はガッツリ食べたいけど健康やカロリーを気にしている人、ダイエット中の人にピッタリだ。
同シリーズからは6つの商品が発売され、なかにはラーメンもラインナップされている。値段は全品430円(税込)で、なによりカロリーは200kcal前後。ローソンで同程度のカロリー量の総菜としては、「金しゃりおにぎり いくら醤油漬」(198kcal)や「北海道小豆のこしあんまん」(200kcal)といった主食どころが挙げられる。
おにぎり1個と同じカロリーでラーメンを500円以下で食べられるのは、とてもありがたい。とはいえ、満足感や満腹感は得られるのだろうか。そこで今回は「ちょい」シリーズのラーメン4品を実食レポートする。
たんぱく質が摂れる鶏白湯らーめん(糖質オフ麺)
まずは「たんぱく質が摂れる鶏白湯らーめん」。249kcalと他の商品よりカロリーは高い。ただ、“たんぱく質が摂れる”と謳っているだけあって、たんぱく質は22.7gと優秀。ダイエッターや筋トレをしている人が好みそうだ。
肝心の味だが、スープのクオリティの高さに驚いた。鶏白湯らしくスッキリとしながらも深みがある。しょっぱさも丁度良く、ラーメン好きの人にも手を取ってみてほしくなる。ただ、糖質オフ麺はモチモチ感はなく、食感を楽しむことはできない。また、麺の味自体もそこまで感じないため、あまり麺には期待しないほうが良いかもしれない。
また、鶏肉はパサパサしており、サラダチキンのイメージに近く、ラーメンには合わないと感じる人もいるかもしれない。水菜も入っているがあまり量がなく、終始味が変わらないのが残念。ただ、スープが魅力的な美味しいラーメンという感じなので、満腹感はそこそこだが満足感は高い。
1食分の野菜が摂れるちゃんぽん(糖質オフ麺)
次は「1食分の野菜が摂れるちゃんぽん」。野菜が多く入っているためカロリーは204kcalと低い。野菜はもやし、キャベツ、たまねぎ、人参、コーン、ねぎとバラエティ豊か。野菜はどれもシャキシャキしており、良い音をたてながらいろいろな野菜を食べていると健康になった気分に浸れる。
野菜は甘みを感じられるが、スープがしょっぱく、塩気に野菜本来の味が奪われている印象。ちゃんぽんのためしょっぱいのは仕方ないが、食塩相当量(4.81g)は今回紹介する商品の中で一番高い。塩分を気にしている人はこのことを頭に入れておいたほうが良い。
ちなみに、糖質オフ麺は嚙み切りやすいため、ちゃんぽんとは相性が良い麺といえる。いろいろな野菜を楽しめるだけでなく、満足感と満腹感も得られた。
あさりの貝だしらーめん(糖質オフ麺)
4つの商品のうち最もカロリーが低い188kcalの「あさりの貝だしらーめん」。貝が効いた優しいスープのラーメンになっており、このスープだけを何杯でも飲みたくなるほど身体に優しい仕上がり。和テイストのため、ネギをもう少し多く入れてほしかったため、“追いネギ”をしても良さそうだ。
具材についてだが、まずチャーシューは肉厚。豚肉のうま味を感じられるが、チャーシュー特有の醤油の香りはなく薄味。スープ自体も味は濃くないため、チャーシューっぽさは良くも悪くもない。あさりは小粒ながらも5~6個入っている。
満足感は高いが、サッパリしすぎているために満腹感はそこまで高くない。「昼食や夕食に食べたい」というよりは、お酒を飲んだ後に締めのラーメンとして食べたくなる。
たんぱく質が摂れる豆乳担々スープ
こんにゃく麵を使用しているため厳密にはラーメンではないが、最後にローソンの「たんぱく質が摂れる豆乳担々スープ」を実食する。“たんぱく質が摂れる”とはいうものの、9.4gと「たんぱく質が摂れる鶏白湯らーめん」(22.7g)の半分以下。若干の不信感に襲われるが、カロリー(191kcal)や食塩相当量(3.47g)と優秀である。
豆乳坦々スープのため花椒の香りが効きつつもマイルドな味わい。めちゃくちゃ辛くはなく喉がちょっとピリッとする程度で、辛いもの好きも辛いものが苦手な人も美味しくいただけるのではないか。また、温泉卵を入れても違った美味しさを見せてくれそうだ。
こちらも「1食分の野菜が摂れるちゃんぽん」同様に野菜が多く、キャベツ、チンゲン菜、たまねぎ、人参など多種多様。当然、こちらも野菜がシャキシャキしており、小さな鍋を食べているような気持ちになる。寒くなる時期にはピッタリだ。
ちなみに、こんにゃく麺は弾力があり、味は特にしないためスープの味を邪魔しない。また、飲み込むまで時間がかかり、咀嚼も多くなるためため、自然と満腹感も満たされていく。ダイエット中の人には特にオススメできる商品かもしれない。
野菜を摂りたいとき、タンパク質を摂りたいとき、満腹感を得たいときなど、用途によって買う商品を選んでも良さそうだ。
(文=望月悠木/フリーライター)