10月25日に放送されたTBS系のバラエティ番組『マツコの知らない世界』内の企画「洗濯の世界」で紹介された内容が今、とても注目されているようです。これまで45万枚の衣服を生き返らせてきた「洗濯ブラザーズ」(茂木貴史さん、茂木康之さん、今井良さん)の3人の洗濯プロ集団がさまざまなテクニックを披露し、私も放送を見て、これまでやっていた洗濯のやり方が大きく間違っていたことに衝撃を受けました。
そこで今回は、番組で紹介されていた洗濯のテクニックを実践してみることにしました。
シャツなどの首元の黄ばみ
まずは、ずっと悩んでいた、シャツなどの首元の黄ばみを落とす方法です。
これまでは襟元専用の洗剤を購入し、洗濯する前に塗布してから洗濯をしていたのですが、毎回汚れや黄ばみがまったく落ちず、半分諦めていました。
洗濯ブラザーズが教えてくれた方法は、洗濯洗剤と水を1対1の割合で混ぜ、その液を黄ばんでいる部分につけて洗濯ブラシで叩いてから洗濯するという方法。この時に擦ってしまうと生地を傷めてしまうため、叩くのがいいそうです。ちなみに洗濯ブラザーズはこの液をスプレー容器に入れて振りかけていました。
実際に洗濯して乾燥させたところ、何をやっても落ちなかった黄ばみが、たった一回で少し薄くなりました! これからは首元・襟元専用の洗剤を購入しなくても、いつも使っている洗剤と水を混ぜた液を作っておけば安心です。
シャツのアイロンがけの手間問題
それから次に実践してみたのが、こちらも毎日悩んでいた、シャツのアイロンがけの手間を解消する方法です。我が家はドラム式洗濯乾燥機を使っており、時短のために乾燥までするように設定しています。するとシャツはご覧のとおり、シワシワのくしゃくしゃ。さすがにこれでは人の目も気になるレベルです。
このくしゃくしゃのシャツに毎日アイロンをかける作業が苦痛で仕方なかったのですが、放送では洗濯の脱水を1分に設定して、水分を多く含ませたまま干すとシワにならずアイロンが必要ないという内容でした。
実際に脱水を1分に設定してやってみます。いつもより湿っている状態ですが、このまま一日干してみました。するとどうでしょう! シワになっていません! これならアイロンをかけなくても問題なさそうです。
こんなにシワにならないなら、シャツはたくさん持っているので何枚か溜めておいて3、4枚を一気に洗濯してしまえば、アイロンをかける手間が省けそうです。これは、主婦にとって大きな時短家事になる嬉しい方法ですね。
ニットを洗うと型崩れしてしまう
そして最後に実践するのが、これからの時期にお困りになる方が多い、ニットを洗うと型崩れしてしまうというお悩みを解決する方法です。
ニットは洗うと水分を含んで通常より重たくなってしまい、その状態でハンガーにかけると全体的に下に引っ張られ毛糸が伸びてしまいます。そこで、放送で教えてくれたニットの干し方を試してみることに。
いつもはあまり気にすることなく普通にハンガーに干していましたが、型崩れしない干し方はハンガーを2本使って重さを分散させるというやり方でした。手元の部分もハンガーにかけて「お化け干し」をするといいそうです。ハンガーも肩幅に合うものを選ぶと、より型崩れを防ぐそうです。
他にも、「ダウンは自宅で洗えないというのは間違い」という話や、「快晴の日は実は洗濯日和ではない」という指摘など、どれも目から鱗が落ちるような、これまでの常識を覆す内容でした。
確かに私たちは毎日着ている衣服が清潔で着心地がいいものだと、自分も嬉しい気持ちになりますよね。
洗濯ブラザーズの方々は「洗濯で衣服を洗って心を洗う」とおっしゃっていました。皆さんも正しい洗濯方法で汚れを落として、着心地のいい衣類を着て日常生活を送っていきましょうね!
(文=高桐久恵/整理収納アドバイザー)