大掃除、まず洗濯機の「洗濯槽」を洗うべし!実は汚れ&菌だらけ、洗濯物にニオイ付着!
はじめまして! 僕たち、洗濯ブラザーズです。劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドをはじめとする国内外の有名アーティストの舞台衣装のクリーニングを行っている僕たちが、間違いだらけの洗濯術についてお教えします。
見えないところにいっぱい潜んでいる菌や汚れ
そろそろ大掃除の時期ですね。今年は「洗濯の大掃除」をしませんか。
「洗濯に大掃除ってあるの?」とお思いかもしれませんが、洗濯にも大掃除があるのです。それは、洗濯機の「洗濯槽を洗う」ことなのです。洗濯槽の裏側には、生乾き臭の原因となるモラクセラ菌などが潜んでいます。また、黒カビ、洗剤のカスや糸くずなどもこびりついています。そんな状態で洗濯をしても、それらがせっかく洗った洗濯物についてしまい、洗濯物がきれいになっていないことが大いにあるのです。しかも、臭いの原因にもなります。
さあ、今年は、洗濯槽を洗って、洗濯の大掃除をしましょう!
僕たちは、横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、国内外の有名アーティストの舞台衣装のクリーニングを行っています。アーティストの衣装は、舞台での汗やファンデーション、特殊メイクがついたりします。しかも衣装は一点物で、さまざまな生地や素材を組み合わせてつくられていることが多く、デリケートな扱いが必要です。そんな時は、僕たちのクリーニング魂は熱くなります。難しいクリーニングほど燃えるのです(笑)。おかげさまでリピートしてくださるアーティストが増えてきました。
僕たちが今まで培ってきた洗濯術は、普段の生活でも役立つものばかりです。洗濯の悩みで多い「生乾きの臭い」「黄ばみ」「シワ」「シミ」などは、ちょっとした工夫で解消できます。しかも、スーツやシャツ、ブラウス、セーターなどをクリーニングに出さなくても、きれいになるのです。僕たちの初めての著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』にさまざまな方法を書かせていただきましたので、ご覧いただけると嬉しいです。公式サイトもぜひのぞいてみてください。
僕たちの洗濯術で、みなさんの大切な服を傷めず、長持ちさせて、きれいにするお手伝いができればいいな、と思います。そして、いちばん面倒くさくて嫌いな家事といわれる洗濯が、楽しくハッピーになることを心から願っています。
普段の洗濯では落ちない洗濯槽の汚れ
洗濯槽の裏側にはたくさんの菌や汚れが潜んでいることを冒頭で書きました。洗濯槽の内側はきれいに見えますから、洗濯槽の裏側が汚れているなんて、なかなか想像しづらいですよね。しかも、普段の洗濯でそういった菌も洗い流されていると思いがちですが、ふつうの洗剤では落ちません。
そんな状態で洗濯をしても、大掃除できれいに洗濯したはずのシーツ、ラグマット、クッションカバー、布巾、タオル、カーテンなどが、きれいにならないばかりか、せっかく洗濯したのにすぐに臭ってきたら最悪ですよね。
洗濯槽をきれいにするには、市販の洗濯槽クリーナーを使います。掃除の仕方は、クリーナーの表示にかかれているやり方でOK。お湯を使用したほうがより効果的です。洗濯槽の掃除は、秋冬であれば3カ月に1回、春夏は湿気が多くて菌が繁殖しやすいので1カ月に1回がおすすめです。
それでもすぐ臭いが戻ってしまう、効果がいまひとつと感じる場合は、「高級アルコール系」と書かれたクリーナーを探してみてください。これは、クリーニング屋も使用するプロ仕様です。菌自体をはがし落とす効果があり、洗剤のカスなどの残留物も溶解します。
大掃除をするときは、まず「洗濯槽の掃除」から取りかかることをおすすめします。
次回以降は、自宅でできる、僕たちプロのクリーニング屋が実践する洗濯術を具体的にお教えします。僕たちの洗濯術で、年間のクリーニング代を10万円以上節約できた方もいます。ズボラな方でもちょっとの工夫できれいになりますので、ぜひ試してみてくださいね。では、また。
(文=洗濯ブラザーズ)