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花粉症、アトピー…アレルギー薬は危険?不整脈や内臓疾患の恐れ 化粧品使用も厳禁

文=尾藤克之/ジャーナリスト、経営コンサルタント
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花粉症、アトピー…アレルギー薬は危険?不整脈や内臓疾患の恐れ 化粧品使用も厳禁の画像1「Thinkstock」より
 スギ花粉症のシーズンはピークを越えたと見られていますが、花粉症以外でもアレルギーに苦しんでいる人は多くいます。アレルギーとは、特定の抗原に対して免疫反応が過剰に起こることをいいます。原因については諸説ありますが、生活環境や遺伝、抗原に過剰にさらされることなどが考えられます。アレルギー患者は増加の一途をたどり、専門医も増えてきています。厚生労働省の調査によれば、国民の3割以上がアトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などのアレルギー性疾患を持っているようです。

 皮膚科医の菅原由香子氏は、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患には、正しい医療処置が必要であるといいます。今回は、菅原氏にアレルギーの予防や対処方法について話を聞きました。

正しいアレルギーの知識を身につける

–「アレルギーは完治しないので、上手につきあっていく方法を模索する」といった記事をよく目にしますが、本当に治らないものなのでしょうか。

菅原由香子氏(以下、菅原) 体内に細菌やウイルスなどの異物が侵入してきた時に、それを撃退する反応を免疫反応といいます。本来、人間にとって必要不可欠な生理機能ですが、無害な物質や微量な異物にまで過剰に反応してしまう状態がアレルギーです。一度アレルギーを発症してしまうと、簡単には治りません。長い時間をかけて体質を改善すれば症状が緩和する場合もありますが、放っておいて治ることは期待できません。したがって、症状を抑えるためには、アレルギーの原因物質(アレルゲン)との接触を完全に断つか、薬を服用しながら生活していくしかありません。

–アレルギー患者には、薬を常用している人が多いと思いますが、自分の体質に合う薬を見つける方法を教えてください。

菅原 効能だけに流されず、副作用も十分に考慮に入れて服用するようにしましょう。例えば、抗ヒスタミン剤はアレルギー症状に対して即効性がありますが、その一方で、眠気を感じたり、口が渇いたり、排尿がしにくくなるなどの副作用が生じることがあり、海外では不整脈の報告事例もあります。最近は、副作用を極力少なくした新しい抗ヒスタミン剤も開発、販売されています。

 また、ステロイド剤は効果が強いのですが、長期間服用すると依存症や副腎機能の低下、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、感染症等の危険が高まります。アレルギーの治療は長期にわたる場合が多いので、使用には慎重であるべきです。

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