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ファナックはアップルの減産と中国経済失速のダブルパンチ
ファナックは16年3月期の業績予想を下方修正した。昨年7月に16年3月期の業績予想を下方修正した。ところが10月に小幅ながら上方修正した。その約3カ月後に2回目の下方修正をする破目に陥った。
売上高は前期比15.4%減の6174億円、純利益は24.1%減の1575億円の見込み。昨年10月の見通しと比べて売上高で135億円、純利益で50億円引き下げた。
ここ数年、ファナックの業績を牽引してきたのは、金属を細かく削ってスマホのボディーをつくる小型工作機械、ロボドリルだ。7月に下方修正した理由は、中国のスマホメーカーからの注文が急減したからである。下方修正した翌日に株価が14%安と急落し“ファナックショック”と市場で話題になった。
ファナックの稲葉善治社長は「アップルの新製品でスマホ特需が復活する」と超強気の見通しを立てていたが、この前提が見事に崩れた。2月12日、ファナック株は1万5300円の昨年来安値に沈んだ。株主還元策を打ち出した直後の15年4月28日の高値2万8575円の半値近くまで崩落した。
電子部品銘柄群は、アップルの成長の鈍化とマイナス金利のダブルショックで沈没した。
(文=編集部)
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