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松村太郎「米国発ビジネス&ITレポート」

アマゾンやネットフリックス、映画並み独自作品配信…視聴者のテレビ離れが最終局面

文=松村太郎/ITジャーナリスト

 そうしたユーザーはケーブルテレビの契約を切り、インターネットサービスだけ残す。またスマートフォンも持っており、映像視聴の中心がリビングから自室や外出先へ、テレビからモバイルデバイスへと移行していくのだ。

 実際、筆者もコムキャストとの契約は最大55Mbpsのインターネット契約だけで、あとはネットフリックスなどのストリーミングサービスを、そのとき見たいコンテンツに応じて切り替えながら楽しんでいる。ネットフリックスに契約しているから、ずっとそれだけで映像を楽しむ、というわけではないのだ。

 今回のディズニーの動きは、ネットフリックスやフールー、アマゾンが「ストリーミング配信プラットホーム」から「ストリーミング配信アプリ」へとその位置づけを変化させることであり、ディズニーはそのアプリに新規参入することになる。

 結果的には、スマートフォンなどにアプリを配信するアップルやグーグルが、ビデオ視聴のプラットホームを提供することになり、アップルはすでにiPhone、iPad、Apple TVに「テレビ」アプリを提供し、複数のストリーミングアプリを同時に契約しているユーザーの利便性を図っている。

 これまでのケーブルテレビのバンドル型のビジネスから、テレビ局や配給会社がアプリ化し、独自に顧客を獲得していく競争へと変化する米国のテレビ業界。ユーザーがより厳しくコンテンツを評価し、今月契約するかどうかを判断する、そんな時代が訪れようとしている。
(文=松村太郎/ITジャーナリスト)

松村太郎/ITジャーナリスト

松村太郎/ITジャーナリスト

慶應義塾大学政策・メディア研究科卒業後、ジャーナリストとして独立。テクノロジーとライフスタイルの関係を追いかける。2011年より8年間、米国カリフォルニア州バークレーに住み、テクノロジーの震源地であるサンフランシスコ・シリコンバレーを現地で取材した。
学校法人信学会 コードアカデミー高等学校

Twitter:@taromatsumura

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