スタートボタン1発でプロの仕上がり!
セット完了したら、メインの電源スイッチをONにしてスタートボタンを押すだけ。窓拭きの開始位置、つまりロボットをセットする位置はどこでもよく、スタートボタンを押すと上のほうに上昇して、左右にジグザグ走行しながら下まで降りてくる。
窓拭きの速度は秒速5cm程度。端まで来るとゆっくり動き、窓枠に強くぶつからないようにしている。一般的なアルミサッシ(畳1枚ぶん)なら10分ぐらいでピカピカに拭き上げてくれるという感じだ。
最初は磁石が外れて落下しないかとハラハラして見ていたが、方向転換をする場合などはゆっくり動き、クリーナーユニットがちゃんと追従しているかをチェックしながら動くようだ。
この動きは、ウチのペットたちも不思議に見えたようで、ロボットに目を奪われていた。とくにネコのドミちゃんは、最初から最後まで動きを見守っていた。おそらく機会があれば、触ってやろうと思っていたようだ。
すべて拭き終えると、セットした場所に戻ってくる。汚れがひどく落ちなかった場所は、リモコンの矢印ボタンで本体を動かして、手動で掃除することもできる。また家のアイコンのボタンを押すと、セットした位置に戻ってくるので、取り外すときに便利だ。
取り外すときも、安全のため付属のベルトで手とロボットをつないでから引き剥がす。また引き剥がしたら近づけないように注意しよう。手を挟まれようものなら、強烈に痛く場合によってはケガをしかねない。
今回はわかりやすくするために、窓をかなり汚してから試したが、結果は一目瞭然。ビル清掃のプロ並みにピカピカの窓になる。掃除した日はあいにくの曇りだったが、それでも部屋が少し明るくなったのがわかるほど。晴れの日なら暖かい日差しが差し込んで、さぞかし気持ちいいだろう。
ただ、四辺や四隅、ロック部分の出っ張りは少しだけ拭き残しができてしまう。ふだんならまったく気にならないが、あまりにもピカピカになるので気になってしまうのはうれしい誤算だ。
1回の窓掃除で、外側は水拭き、部屋側は乾拭きする。しかし部屋側の汚れが激しい場合は、窓拭きロボットの表を裏を入れ替えれば、部屋側もしっかり水拭き可能だ。
なお汚れたパッドはマジックテープで簡単に取り外せるので、水洗いするなどして干せば何度でも使える。製品には4枚2回分のパッドが添付されているので、外と内側をまとめて窓拭きも可能だ。
1回の充電で約90分窓拭き可能。状況でいろいろ左右されるが、一般的なサッシの両面を拭いても8枚はイケる換算だ。業務用の大きな窓でもなければ、途中で電池が切れる心配はないだろう。
拭ける窓と拭けない窓に注意! 購入時はガラスの厚みに注意!
強力なネオジム磁石でガラスを挟んで窓拭きするウインドウメイトだけに、ガラスの厚みによって安全かつキレイに窓拭きできるよう、4つのモデルが用意されている。
ガラスの厚み 対応モデルの型番 税抜き直販価格
5~10mm WM1000-RT10PW 64,800円
11~16mm WM1000-RT16PW 64,800円
17~22mm WM1000-RT22PW 69,800円
23~28mm WM1000-RT28PW 69,800円
ガラスの厚みで対応モデルが変わるので、それをミリ単位で計ってやる必要がある。でもやってみると意外に難しい。そこでセールス・オンデマンド社では専用のメジャーを無償配布している。全国のエディオン、ケーズデンキ、コジマ、ビックカメラ、ヨドバシカメラの各店舗でもらえるので足を運んでほしい。
またセールス・オンデマンドのホームページからは、ネットで24時間無償(手数料・配送量も無料)で注文可能だ。
詳しい説明は割愛するが、クワガタのような形をしたメジャーで窓を挟むと厚みが計れ、対応する機種がひと目でわかるようになっている。
なお分厚いガラス用の機種で、薄いガラスを掃除するのはメーカーとしてはNGとしている。やはり安全性と性能のバランスが保証できないということからだろう。またスウィング窓など一辺が70cm未満のもの、ガラスの厚みが3mm未満のもの、車の窓のようにガラスが曲面になっているもの、四角以外の窓などは清掃できないので注意してほしい。詳しくは、購入前にホームページの注意事項に目を通してほしい。
窓がキレイだと部屋も明るく気持ちよくなる
毎日使うロボット掃除機と違って、窓拭きロボットを使うのは週に1度程度だろう。その割には価格が高いと思ってしまうが、よく考えてみると手が届かず危険なので、家を建ててから一度も拭いたことがないという窓もあるだろう。
これらを窓拭きできるとしたら、決して高い買い物ではない。窓拭きってこんなに気持ちよくなるものなんだ! ということを改めてわからせてくれるのが、窓拭きロボット「ウインドウメイト」だ。
(文=藤山哲人/体当たり家電ライター)