なんじゃこりゃ!首掛け「ウェアラブル」ヘッドホンが爆売れ!未体験の音、音漏れもなし!
ヘッドホンだと、音場はだいたい頭の中。ほぼ頭蓋骨と同じ大きさの球体だろう。カナル型イヤホンだと、もう少し頭蓋骨の中に音場がある感じだが、まぁいつも聞きなれている例の音だ。
しかしSOUNDGEARの音場は、頭に被った大きなビーチボールのような感じ。被ったことはないけれど、宇宙服のヘルメットや深海用の潜水服のヘルメットというと伝わりやすいだろうか?
だから音楽を聞くと、ヘッドホン同様の没頭感を持ちつつ、ヘッドホンよりは音の広がりがあって聞きやすい。でもスピーカーのような「向こう側」で音がしている感じはない。音の中心に自分が居るけれども、すごく自然な聞こえ方なのだ。だからヘッドホンに比べると、耳に疲れがほとんどないし、夏はムレなくていい!
再生周波数は、100Hz~20kHz。ボーカルやラジオなど、人の声がはっきり聞こえるJBLチューニングがされている。が! 低音が全然出ないというわけでなく、バスレフを首の後ろに装備しているので、バスは背骨経由で捕らえられる。BOSEはバスレフを前にもってきて、低音強調しているが、それぞれメーカー独自の音づくりをしている点がおもしろい。
バスレフが首の後ろにあるので、ヘッドレストのない勉強椅子などで聞くと、ナチュラルなJBLサウンドになる。もう少しバスが欲しいという場合は、新幹線や飛行機のように頭の上まであるシートやソファに寝転がって聞くと、ファブリックがバスを反射・強調してくれるので、イコライザを使わなくてもカンタンなTreble調整ができる(笑い)。
しかも驚くべきは、周りにさほど音が聞こえないということ。かなり大きな音で音楽を聞いていても、外部に漏れるのは、ちょっとトイレに立ったときに聞こえるリビングのテレビの音程度。ヘッドホン独特のシャカシャカ音はなく、うるさいと感じないから不思議だ。ただし電車の中や人が多い公共の場所では、使わないほうがいいだろう。屋外なら3mも離れれば音はまったく聞こえなくなるので、スペースを確保できる公園などならまったく問題ない。
SOUNDGEARで音楽を聴いていても、また不思議。オープンエアーなので遠くから話しかけられてもスグにわかる。普通の音量で音楽を聴いている限りでは、なんの支障もなく会話できる。このあたりは、まるでスピーカーで音楽を聞いているのと同じ感覚なのだ。
スピーカーの良さとヘッドホンの良さを兼ね備えたSOUNDGEARは、未体験の音場の間隔を楽しめる、新感覚ヘッドホン・スピーカーだ。