最近販売されている大型モデルのテレビのほとんどが4Kテレビになっており、価格もかなり値頃になってきている。そこで、これから4Kテレビを購入したいという人に向けてオススメのモデルを紹介していきたい。
まずは、4Kコンテンツには大きく「4K放送」「Ultra HD Blu-ray(4Kブルーレイ)」「4K VOD(ビデオ・オンデマンド)」の3種類があることを知っておきたい。4K放送は一部の衛星放送や光回線でスタートしており、12月にはBS/110度CSでの放送が開始される。手軽にリアルタイムで視聴したいなら、アンテナやチューナーなどを揃える必要はあるものの、4K放送が手軽だ。
Ultra HD Blu-rayは対応するプレーヤー(最近では一部のBDレコーダーがUltra HD Blu-rayの再生に対応している)が必要になるだけでなく、コンテンツ数も少ないが、画質的にはもっとも高い。
4K VODは最新4Kテレビのほとんどが再生機能を内蔵しており、見たいコンテンツを見たいときに見られるのが大きな特徴。しかし自宅のインターネット速度が遅いと4K画質で見られない場合がある(ネット速度が遅い場合はフルハイビジョンやそれ以下の画質に自動的に下げられてしまう)ため、導入ハードルは住宅によって異なる。インターネット速度さえ確保できれば、もっとも手軽に多くのコンテンツを楽しめる。
テレビの「スペック」で選ぶ場合の着目ポイントはこれだ
最新の4Kテレビはかなり高画質化しているため、どれを選んでもほとんど画質面で不満を持つことはないだろう。とはいえ、選ぶ上で重要なポイントがスペックの面でいくつかあるので紹介したい。
4K HDR対応
HDRというのは「High Dynamic Range」の略で、明るい部分から暗い部分まで余すところなく表現できる規格のことを指す。「4K HDR対応」と書かれているテレビなら、4K本放送や4K VOD、Ultra HD Blu-rayなどの4K HDR対応コンテンツをより高画質に表現できる。
4K HDRのベースとなる「HDR10」規格に加えて、12月からスタートするBS/110度CS 4K放送で採用される「HLG」、Ultra HD Blu-rayの一部のコンテンツに採用されている「Dolby Vision」などの規格がある。これらに対応するモデルを選ぶほうが、より高画質な映像を楽しめる可能性が高い。特に今後BS/110度CS 4K放送を楽しみたいのであれば、HDR10に加えてHLG対応が重要になる。