セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの3大コンビニはそれぞれオリジナルアプリをリリースしており、お得な割引クーポンや商品の無料配布、さらに、最近増えている「ひとつ買うと関連商品がタダでもらえるキャンペーン」などを展開している。
ここに各種ポイントサービスやQRコード決済などをからめるとさらにお得になるのだが、各サービスが複雑に入り組んでおり、しっかりと使いこなすのはなかなか難しい。
そこで、改めて各コンビニアプリを解説し、初心者でもお得に使えるテクニックを伝授する。今回は、ファミリーマートのアプリを解説していく。
各種ポイントと連携が可能
ファミマの公式アプリは「ファミペイ」である。ファミマが中心として展開しているキャッシュレスサービスの名前も「FamiPay」なので混同しやすいのだが、この「Famipay」は3大コンビニの中で唯一の独自キャッシュレスサービスであり、ファミマ以外でも使うことができる。
ファミマでは各種決済サービスが使えるが、その場合はファミペイのバーコードを読み込ませてから、各種サービスのアプリで決済を行えば問題ない。
ポイントカードはTポイント、楽天ポイント、dポイントのいずれかを連携させることができ、アプリ上でそれぞれ切り替えることができる。どのポイントも還元率は0.5%だ。
そして、ファミペイでも、他のコンビニアプリと同様にお得なクーポンが配布されている。ちなみに、2022年2月28日までに新規会員登録を行うと、ファミマのプライベートブランド(PB)のお茶類1本の無料クーポンがもらえる。
登録すれば、随時クーポンが配布される。食品、飲料はもちろん、栄養ドリンクの「チョコラBB ゴールドリッチ200円引き」や「フレアフレグランス100円引き」など日用品のクーポンもある。
ちなみに、これらは通常クーポンと呼ばれ、ホーム画面の「クーポン・回数券を使う」をタップすれば一覧が表示される。また、会員の属性や利用度によってビールやチューハイなどの無料クーポンが配布されることも。使いたいクーポンがある場合は「使う」の部分をタップし、ホーム画面の会員バーコードを提示すれば利用できる。
100円以上お得になるお試しクーポンとは
通常クーポンの他に、お試しクーポンというものがある。お試しクーポンはアプリで連携しているポイント(Tポイント、楽天ポイント、dポイントのいずれか)を使うと交換できる。
たとえば「ウィルキンソンタンサン1L」は40ポイント、「エスカップ100ml」は30ポイント、「クラフトボスレモンティー」は40ポイント、といった具合だ。「ウィルキンソンタンサン1L」は通常180円なので、お試しクーポンを使えば140円もお得になる。ただし、このお試しクーポンは配布数が限られており、受付終了となることも多いので見つけたら早めに交換しよう。お試しクーポンも通常クーポンと同じ手順で利用が可能だ。
また、回数券・ボトルキープというお得なサービスもある。これは、あらかじめドリンクなどの購入の権利をまとめて買うことで「1本無料」などの特典を受けられるサービスだ。
たとえば、ファミマカフェ回数券であれば、10杯分の料金で11杯分利用することができる。セブンの「10杯買うと1杯無料」に似ているが、こちらはまとめて先払いするイメージだ。また、PBの天然水などの回数券であれば5本分お得になるという。ちなみに、回数券はアプリ内で購入できるが、その際にFamiPay残高を利用するため、事前にチャージされているかを確認しよう。
さらに、ファミペイではスタンプキャンペーンが行われていることも多く、忘れずにチェックしたい。こちらはホーム画面からではわからないこともあるので、「お知らせ」などから開催状況を確認してほしい。
FamiPayへのチャージはクレカ一択
ファミペイアプリの決済サービス「FamiPay」を利用するためには、あらかじめチャージしておく必要がある。FamiPayは銀行口座、現金、クレジットカードからチャージ可能だが、還元率を高めたい人はクレカ一択だ。現在、FamiPayにチャージできるのは「ファミマTカード」とJCBブランドのカードである。ファミマTカードからの場合は利用額に応じて0.5%のFamiPayボーナスが還元され、JCBブランドカードの場合はカードの還元率に依拠する。
FamiPay決済を行うと利用額の0.5%のFamiPayボーナスがもらえ、さらにポイントカード提示でも0.5%が還元される。たとえば、ファミマTカードからチャージした場合、一度の決済で合計1.5%の還元となるため、お得度は高い。仮に1%還元のJCBカードであれば、合計還元率は2%だ。
このように、クレカからのチャージと、決済時に発生する0.5%のFamiPayボーナス、ポイントカード提示による0.5%の還元によって、3重取りが可能になる。ちなみに、ファミマTカード単体での決済であれば2%のTポイント還元があり、そちらの方がお得に思えるが、ファミペイアプリ限定のクーポンやキャンペーンも多いため、FamiPayで支払った方がお得になるケースが多い。
さらに、毎月10日、25日に一定額をFamiPayにチャージすれば、無料クーポンがもらえるキャンペーンも実施されている。そのため、チャージは10日、25日にした方がお得だ。
また、FamiPayではGoogle PlayギフトカードなどのPOSAカードの購入も可能。現在は、5と0のつく日はFamiPayでのPOSAカード購入で1.5%のFamiPayボーナスが還元されるキャンペーンも開催中だ。POSAカード購入を検討している人は、FamiPayで購入すると高還元を享受できる。
ファミマで買い物をする際はFamiPayを有効活用すればするほどお得になるので、アプリのさまざまな機能を調べてみてほしい。
(文=清談社)