「夢」を定めたり、「目標」を立てる時、ほとんどの人は「お金持ちになりたい」「3年後までに結婚したい」など、1つしか決めません。
しかし、これでは「お金持ちになったけど、体を壊してしまった」「結婚できたけど、お金がまったくない」など、目標を達成しても幸せになれないということが出てきてしまいます。そう、目標は一方面に立てるだけではうまくいかないのです。
世界的自己啓発プログラムの販売世界記録を持つ三好比呂己さんは、目標を多方面に複数立てることによって仕事の成功と人生の幸せを両立させているといい、著書『マンモスを獲りに行く人、ネズミ捕りを仕掛けて待つ人』(ぱる出版/刊)で、その詳細を明かしています。実際、三好さんは自己啓発プログラムの販売の仕事のかたわら、ラーメン店(中国ラーメン揚洲商人)を32店舗経営しています。仕事でも両立は可能を証明するためにです。
本書によると、特に重視すべきなのは次の6方面。「やりたいことはできているけど、あまり充実感がない」という人は参考にしてみてください。
●精神面の目標
「精神面の目標」とは自分の考え方や心構えを正しい方向へ持っていくための目標です。「人を許せるようになりたい」「見返りを求めない心を持ちたい」など、自分が持ちたい価値観や考え方を目標として定めてみましょう。
●家庭生活面の目標
将来、自分を含めた家族がどうなっていたいか、という目標です。仕事で成功を収めたものの家庭は崩壊している、ということにならないよう、両親や妻(夫)、子どもとどのような関係を築きたいのか、どんな家庭を作りたいのかといったことを目標として定めます。
●社会生活面の目標
「社会生活面の目標」とは、社会の中の一個人としてどんな人間関係をつくっていきたいか、という目標を指します。「こんな人と付き合っていきたい」「身近な人とどう付き合っていくか」といった目標は、現実生活に大きく影響します。
●教養面の目標
「なくても困らない」ということで軽視されがちな「教養」ですが、案外大切なものです。読書や芸術鑑賞などで、さまざまな知識や学問に触れることで、あなたの発想は多様になり、より多彩な考え方ができるようになるはずです。
●健康面の目標
体調不良という形で不摂生を実感するまで、私たちはほとんど自分の体のことに気を使いません。しかし、仕事も遊びも健康あってのもの。健康は幸せに生きることの土台だと思って、目標として明確にしましょう。
●経済面の目標
これは、もちろんお金に関する目標です。「いつまでに年収をどれくらいアップさせたい」「自由に使えるお金をどれくらい増やしたい」といった目標を立てて、実現に向けて動きはじめましょう。
目標を立てようとすると、ついこの方面ばかり重視してしまいがちですが、他の5方面の目標を踏まえて、「経済面の目標」を決めることで、稼いだお金で何をしたいのかということが見えてくるはず。結果として6つ全ての方面の目標がリンクするのが理想的です。
幸せに生きるための「夢」や「目標」なのに、それらを達成しても幸せを感じられないのは悲しいこと。「幸せ」と「夢の実現」がしっかり結びつくよう、三好さんのやり方を参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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