ビジネスジャーナル > ITニュース > 充電しながらスマホを使うのは危険?
NEW

充電しながらスマホを使うのは危険?バッテリー劣化のリスクと対策

文=オトナライフ編集部
【この記事のキーワード】, ,

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

近年のスマホはバッテリーが長持ちする端末も増えていますが、やはり「充電しながら使う」機会もあるのではないでしょうか。

しかしネット上には充電しながらスマホを使うと、バッテリーの寿命が短くなったり、爆発や発火のリスクが高まったりするという情報も。この記事では、充電しながらスマホを使うとどのような危険があるのか、その影響と対策を解説します。

【目次】

充電しながらスマホを使うとどんな危険があるのか
適切な充電の方法と注意点
スマホの寿命を延ばすための使用方法と設定
充電しながらスマホを使うときに気をつけるべきこと
充電切れを防ぐためのアドバイス
まとめ

充電しながらスマホを使うとどんな危険があるのか

充電しながらスマホを使うとどんな危険があるのか1
充電しながらスマホを使うこと自体は、バッテリーの劣化に直接つながるわけではありません。しかし、充電しながらスマホを使うと、スマホ本体の過熱や、バッテリーの膨張、発火などのリスクが発生します

スマホの本体が過熱する

スマホは充電中、そして使用中にも発熱します。そのため、充電しながらスマホを使うと、充電による発熱+使用による発熱で、普段以上に発熱を感じることが多くなります。過熱したスマホは操作性や画面表示も悪くなり、最悪の場合は故障やシャットダウンの原因にもなります。

バッテリーの膨張や発火のリスクが高まる

過熱したバッテリーは膨張することがあります。膨張したバッテリーは容量や持ちが悪くなるだけでなく、本体や液晶画面に圧力をかけて割れたりゆがんだりする恐れもあります。また、膨張したバッテリーは爆発や発火の危険性も高まります。

バッテリーの膨張や発火のリスクが高まる1
国民生活センターは2021年3月18日に「リチウムイオン電池及び充電器の使用に関する注意」を発表。充電中のスマホで動画を連続再生し、その上から掛け布団を掛けた場合、本体の温度が50℃になっているという実験結果を公表しています

参考元:国民生活センター

充電器やコードにも負担がかかる

充電しながらスマホを使うと、充電器やコードにも負担がかかります。充電しながらスマホを動かすと、充電器やコードから流れる電流が増えるため、発熱や劣化が早まるためです。またコードを曲げたり引っ張ったりすると、断線やショートの原因にもなります。

適切な充電の方法と注意点

充電しながらスマホを使うことは避けられない場合もあるでしょう。しかし、できるだけ適切な充電の方法を守ることで、バッテリーやスマホ本体の寿命を延ばすことができます。以下に、適切な充電の方法と注意点を紹介します。

長時間の充電と過充電の危険性

スマホはフル充電になったら自動的に充電を停止しますが、それでも長時間充電器に接続したままにするのは良くありません。過充電のリスクが高まるためです。フル充電になったらすぐに充電器から外したり、スマホは定期的に再起動してバッテリー管理システムをリセットすることがおすすめ。

またiPhoneの場合、「バッテリー充電の最適化」機能を有効にしておくといった点に注意しましょう。

「バッテリー充電の最適化」機能を有効にする方法は以下の通り。

長時間の充電と過充電の危険性1
【1】設定アプリの①「バッテリー」をタップし、 【2】②「バッテリーの状態と充電」に進み、【3】③「バッテリー充電の最適化」のスライドボタンをオンにして完了です

なお、iPhoneが充電できない場合や充電が遅い時の対処法については以下の記事で紹介しています。参考にしてください。

アダプターの選び方と注意点

アダプターを選ぶときは、認証されていて過充電保護などの安全機能があるものを選ぶことが重要です。また、損傷していたり、摩耗しているアダプターの使用は避けてください。

スマホの寿命を延ばすための使用方法と設定

スマホの寿命を延ばすためには、充電だけでなく、使用方法や設定も工夫することが大切です。以下に、スマホの寿命を延ばすための使用方法と設定を紹介します。

バックグラウンドでのアプリ更新をオフにする

バックグラウンドでアプリが実行されている場合、アプリの更新は多くの電力を消費します。バッテリー寿命を節約するために、自動更新をオフにしましょう。

iPhoneの場合は以下の手順でオフにします。まず設定アプリを開きます。

バックグラウンドでのアプリ更新をオフにする1
【1】①「一般」をタップし、【2】②「Appのバックグラウンド更新」を選択します。【3】③Appのバックグラウンド更新を「オフ」に変更します

Androidスマホの場合は以下の手順でオフにします。まず、設定アプリを開きます。

バックグラウンドでのアプリ更新をオフにする2
【1】「ネットワークとインターネット」または「無線とインターネット」に進み、①「詳細設定」をタップします。【2】②「データセーバー」を選択し、【3】③データーセーバーを使用を有効にします

OSのバージョンによって設定方法や表示が異なる場合がありますが、多くの場合は「ネットワーク」や「インターネット」からデータ使用の設定を行うことができます。

必要ない時はWi-Fi、Bluetooth、GPSをオフに

Wi-Fi、Bluetooth、GPSなどを必要ないときにオフにすることも、バッテリー寿命を節約するのに役立ちます。

iPhoneの場合でそれぞれをオフに設定する方法は以下の通りです。

必要ない時はWiFi、Bluetooth、GPSをオフに1
【1】①「Wi‐Fi」、「Bluetooth」にそれぞれ進み、【2】②「Wi‐Fi」のスライドボタンをオフにします。【3】「Bluetooth」の場合も同様に③「Bluetooth」のスライドボタンをオフにします
必要ない時はWiFi、Bluetooth、GPSをオフに2
GPSの設定方法は以下の通りです。【1】設定より①「プライバシーとセキュリティ」をタップし、【2】②「位置情報サービス」に進みます。【3】「位置情報サービス」を無効にします

Androidスマホの場合は以下の手順でオフにします。

まず設定アプリを開きます。

必要ない時はWiFi、Bluetooth、GPSをオフに3
【1】①「Wi‐Fi」、「Bluetooth」にそれぞれ進み、【2】「Wi‐Fi」の設定メニューから②「Wi‐Fi」のスライドボタンをオフにします。【3】「Bluetooth」の場合も同様に③「Bluetooth」のスライドボタンをオフにします
必要ない時はWiFi、Bluetooth、GPSをオフに4
GPSの設定方法は以下の通りです。【1】設定アプリの①「位置情報」をタップし、【2】②「位置情報に使用」のスライドボタンをオフにします

充電は80%程度までに抑える

スマホのバッテリーは、80%程度まで充電するのが最適です。80%以上に充電すると、バッテリー内部の圧力が高まり、劣化が進みやすくなります。一方、20%以下になると、バッテリー内部の化学反応が不安定になり、劣化が進みやすくなります。

充電は80%程度までに抑える
そのため、スマホのバッテリーを長持ちさせるためには、20~80% の範囲で充電することがおすすめです。iPhoneの場合、先述した「バッテリー充電の最適化」機能を有効にしておくことで、自動的に80%まで充電したらその後の充電を遅らせることができます

ディスプレイの明るさと自動ロック時間の調節

ディスプレイはスマホのバッテリー消費量の大部分を占めています。そのため、ディスプレイの明るさや自動ロック時間を調節することで、バッテリーの持ちを良くすることができます。

充電しながらスマホを使うときに気をつけるべきこと

バッテリーがわずかになっていても、充電しながらスマホを使うことが避けられない場合もあるでしょう。そのようなときは、以下のようなことに気をつけましょう。

・充電器やコードは正規品を使用する
・手帳型ケースやカバーは外しておく
・CPU・GPUのパフォーマンスの低下

充電器やコードは正規品を使用する

前述の通り、充電器やコードは正規品や安全性の高い製品を使用することが大切です。非正規品や偽物は安価で手に入りやすいですが、品質や性能が不安定で、発熱や発火のリスクが高い場合も。

正規品や安全性の高い製品は、メーカーやキャリアのロゴや認証マーク(PSEマークなど)が付いています。また、出力(V/A/W)や対応機種などの記載もあります。これらの情報を確認してから購入しましょう。

手帳型ケースやカバーは外しておく

手帳型ケースやカバーはスマホを保護する役割がありますが、充電中は外しておくことをおすすめします。手帳型ケースやカバーは熱のこもりやすい素材でできている場合が多く、充電中にスマホ本体やバッテリーの温度を上げてしまいます。

温度が上昇すると、バッテリーの劣化だけでなく、故障やシャットダウンの原因にもなります。また、手帳型ケースは開閉する際にコードに負担をかける可能性もあります。そのため、充電中は手帳型ケースやカバーを外しておきましょう。

CPU・GPUのパフォーマンス低下

スマホは充電中にパフォーマンスが低下することがあります。これは、過熱を防ぐために、CPUやGPUの動作周波数を下げる仕組みが働くためです。CPUやGPUのパフォーマンスが低下すると、ゲームや動画などの処理が重くなったり、カクついたりすることがあります。

充電しながらスマホを使うときは、高負荷なアプリや機能は控えるか、設定を低くすることで、パフォーマンスの低下を軽減できる場合があります。

充電切れを防ぐためのアドバイス

スマホのバッテリーが切れると、連絡や情報収集ができなくなり、不便に感じることがあります。充電切れを防ぐためには、モバイルバッテリーの活用方法やこまめに充電する習慣を身につけることがおすすめです。

モバイルバッテリーの活用方法

モバイルバッテリーは、外出先やコンセントがない場所でも充電できるので、非常に便利です。

ただし、モバイルバッテリーの残量がゼロになって過放電が起きないように注意すること、モバイルバッテリーを温度が高すぎたり低すぎたりする場所に置かないように注意しましょう。温度が高すぎると発火や発熱の危険があり、低すぎると充電効率が低下します。

こまめに充電する習慣を身につける

モバイルバッテリーは非常時の対策として持っておくと便利ですが、それだけに頼っていてはいけません。普段からこまめに充電する習慣を身につけることも大切です。

たとえばスマホのバッテリー残量が20%以下になったら、早めに充電するようにする、スマホの充電は80%程度までに抑えるようにする、正規の充電器を使うといった習慣を身につけましょう。

まとめ

スマホのバッテリー寿命を守るためには、できるだけスマホの充電中にスマホを使用しないことが重要です。日々こまめに充電する習慣を身につけること、そして、バッテリーを消耗しづらくなる設定を行い、あらかじめ対策しておくことも大切です。どうしても充電中に使用したい場合でも注意事項を守り使用することでダメージを最小限にすることを心掛けましょう。

オトナライフ編集部

オトナライフ編集部

iPhone/Androidスマホ、SNSなどの便利な使い方からPayPay、楽天ペイやネット銀行、金融アプリまで、誰もがスマホを持つ時代に便利なテクニックやポイント還元などお得な情報を紹介・レビューするITメディア。株式会社メディアソフトが運営。

生活をもっと楽しく刺激的にする[オトナライフ]

Twitter:@otonalife

充電しながらスマホを使うのは危険?バッテリー劣化のリスクと対策のページです。ビジネスジャーナルは、IT、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!