USBメモリは、USBコネクタに接続して使う、最もオーソドックスな外部記憶ストレージだ。パソコンなどのデバイスに、先端を差し込むだけで即、使用できるという手軽さなので、読者の皆さんも一つはお持ちなのではないだろうか。小型かつ軽量なので、学生から社会人まで、幅広い用途で利用されているUSBメモリだが、今回とんでもない書き込みがネットに寄せられた。
2023年9月11日に投稿された、データSOS秋葉原のデータ復旧店@data_sosさんの「データが消えてしまったので調べてほしい、と持ち込まれた256GBのUSBメモリ。どうも挙動がおかしいので詳しく調べると容量偽装品。本当は64GBの容量しかなく、それを超えると前のデータを消すという極悪仕様。」という書き込みには、問題となったUSBメモリ本体を撮影した写真が添えられていた。この投稿には、なんと2.7万件を超える「いいね」がついており、インターネット上で大きな話題となっている。
今回は、こちらの投稿に関する詳細を皆さんにご紹介します。
データが消えてしまったので調べてほしい、と持ち込まれた256GBのUSBメモリ。どうも挙動がおかしいので詳しく調べると容量偽装品。本当は64GBの容量しかなく、それを超えると前のデータを消すという極悪仕様。 pic.twitter.com/lwodr6JeKN
— データSOS 秋葉原のデータ復旧店 (@data_sos) September 11, 2023
データが消えるUSBメモリの極悪仕様!!
ある日、投稿者のデータSOS秋葉原のデータ復旧店さんのもとに、データが消えてしまうという不可解なUSBメモリが持ち込まれたそうだ。件のUSBメモリ本体には「Aeuln」という表記とともに、「256GB」といった文字がしっかりと印字されている。
256GBもあれば、容量には余裕があるはずなのに、持ち主曰く、なぜか入れたはずのデータが入っていないという。
データSOS 秋葉原のデータ復旧店さんが詳しく調べたところ、なんと、このUSBメモリは容量偽装品と呼ばれるもので、実際には、64GBしかなかったそうである。さらに最悪なことに、64GBを超えると、「古いデータから自動で消していく」という悪質極まりない仕様であることが判明したそうだ。
大事なデータを保存するために購入したUSBメモリに、入れた順番に強制的にデータを断捨離されたのでは、ユーザーもたまったものではないだろう。今回の極悪USBメモリに関しては、商品写真が投稿にしっかりと掲載されているので、皆さんも同商品をお使いではないか、今すぐお手持ちの品をチェックしてほしい。
海外サイトの極端に安い商品は購入しないのが吉◎
この投稿を読んだネットユーザーたちからは、「手持ちのUSBメモリまさにコレでした。差し込むと容量は256GBで表示されるのに…実は64GBしかないとか」と、まさに写真を添えて被害を報告する声や、「アリエクとかの中国系の格安通販で異常に安いフラッシュメモリなどで多いですよね。最近だと、外付けSSDもこの手の物が増えているらしいですね。」と、USBメモリだけでなく、外付けSSDにも、同様の詐欺が横行しているとの口コミなど、返信欄にはさまざまなコメントが寄せられている。
投稿者のデータSOS秋葉原のデータ復旧店さんは、「本当にひどいです、、64GBまでは普通に動くので気づくのが遅れるんですよね。」と述べており、さらなる被害者が出ないように注意喚起の意味も込めて、今回の書き込みを写真付きで投稿してくれたようだ。
極端に安い商品や、中国製のパソコン周辺機器は、昔から詐欺まがいのものが多いとはよく聞く話だが、印字の表示偽装に加えて、内部にまで小細工が行われているというのは腹立たしい限りである。皆さんもぜひ、騙されないように注意しよう。
「Aeuln」という文字が書かれたパソコン周辺機器にご用心!!
データが消えてしまう、という謎のUSBメモリを調べたら、256GBのはずが実際には64GBしかなく、容量を超えると自動で古いデータを消去する極悪商品だということが判明したという今回の投稿。
(画像は「Amazon」公式サイトより引用)
USBメモリ表面に記載された「Aeuln」という文字を調べてみたところ、同じく「Aeuln」と書かれたマイクロSDカードなども、容量偽装の疑いがある商品だとネット上でささやかれていた。「Aeuln」がメーカー名なのか、ブランド名なのかは定かではないが、今後は「Aeuln」と書かれた商品は、すべてにおいて購入を避けた方が無難かもしれない。
※サムネイル画像(Image:「データSOS秋葉原のデータ復旧店(@data_sos)」さん提供)