反社会的勢力への闇営業問題で吉本興業からマネジメント契約を解消された宮迫博之(雨上がり決死隊)と、同問題で吉本から謹慎処分を受けている田村亮(ロンドンブーツ1号2号)は20日、会見を行った。
会見のなかで宮迫は、再三にわたり吉本に対して自ら会見を行いたい旨を伝えたにもかかわらず、「会社としては静観です」と拒否されたことを告白。さらに、宮迫ら所属タレント4人と吉本の岡本昭彦社長、吉本社員、吉本側の弁護士とで話し合いを行っていた際、岡本社長から、
「お前ら、テープ回してないやろな?」
「亮、えーよ、お前、辞めて一人で会見したって。やってもええけど、全員連帯責任でクビにするからな」
「それでえーか? 俺にはお前ら全員クビにする権利があるからな」
と言われたと明かした。
宮迫と田村による会見を受け岡本社長は21日、吉本所属の松本人志(ダウンタウン)と東野幸治が出演するテレビ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)にVTR出演し、「このたびは、弊社の問題につきまして大変ご迷惑をおかけして、申し訳ございません」と謝罪。さらに「昨日のような会見をタレントにさせてしまったことを、大変心苦しく思っており、つきましては明日、私のほうから会見を開かせていただいて、ご説明させていただければと思います」と語り、22日に会見を行う意向を明らかにした。テレビ局関係者は語る。
「岡本社長による会見開催の通知文書は、すでにマスコミ各社に送付されており、今日13時30分から吉本東京本社にほど近いビル内の会場で行われ、生放送もOKと書かれています。宮迫が明かした一連の岡本社長の言動に、大御所含めて吉本芸人が一斉に反発しており、経営者の言動として明らかにコンプライアンス的にも問題がある。さらには田村が、吉本社員から『(テレビ局の)在京5社、在阪5社は吉本の株主だから大丈夫』と言われたと明かしましたが、この発言は経営トップの意向が反映されたものだと受け止められており、取引先の信用も失いました。
岡本社長はもともと社長就任前から周囲に対して強権的な発言や行動が多く、敵も多い。社内でも評判は良くないだけに、芸人も含めた社内の正常化のためには、これ以上社長を続けることは難しく、辞任の方向だと漏れ伝わってきます。もっとも、会見直前まで二転三転する可能性もあり、最終的な判断は会見で本人の口から語られるまでわかりません」
では、吉本と宮迫のマネジメント契約解消が取り消される可能性はあるのだろうか。別のテレビ局関係者は語る。