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岸田政調会長が再浮上
そこで、ポスト安倍に再浮上してきたのが岸田文雄政調会長だ。参院選で岸田派は、現職議員が4人落選した。特に岸田氏の地元・広島で、派閥長老の溝手顕正・元国家公安委員長が、菅氏が推した新人・河井案里氏に敗れたことは、岸田氏の求心力低下に直結した。
「宏池会という保守本流の名門派閥のトップながら、押しが弱く、人気もない岸田氏は、これでポスト安倍から脱落した」(自民党中堅議員)
ところが、岸田氏は8月1日に新橋のお好み焼き店で安倍首相と会食。党職員ら20人も一緒だったが、岸田氏の誘いに安倍首相が応じたことに、深謀遠慮を嗅ぎ取る向きもある。
「安倍さんは、菅さんをポスト安倍にさせないためのカードとして、岸田さんを抱えておこうと思っているのではないか。自分の言うことを聞く岸田さんなら、退いた後もキングメーカーとして影響力を持ち続けられる」(自民党ベテラン議員)
安倍首相にとっては、菅氏の対抗馬として、自身に近い加藤勝信総務会長も“手駒”のひとりとされる。もちろん、安倍氏自身の4選も消えてはいない。
9月には内閣改造と自民党の役員人事が行われる見通し。秋以降の政局は、表面的には主従関係に見えながらも、水面下では火花を散らす「安倍vs.菅」を軸に展開されそうだ。
(文=編集部)
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