15日にマリアナ諸島付近で発生した台風16号は、16日に小笠原近海で消滅して熱帯低気圧に変わったものの、沖縄付近にある低圧部が再び活発化し、本州に荒天をもたらす可能性が指摘されていた。そこで、今週末3連休の気象、特にいまだ台風15号による被害で一部地域で停電が続く千葉県の気象について、気象情報提供会社ウェザーマップの気象予報士・平地真菜氏に解説してもらう。
台風17号の動きと影響
19日(木)の午後3時に、熱帯低気圧は沖縄の南で大型の台風17号になりました。台風17号は発達しながらゆっくり北上し、21日(土)に沖縄に最も接近した後、東シナ海を北上し、3連休の中日である22日(日)には九州など西日本に接近する見込みです。その後、日本海を北東方向に進み、23日(月・祝)頃に北日本や北陸に接近するおそれがあります。このため沖縄・奄美では20日(金)から22日(日)頃、西日本では21日(土)から23日(月)頃、北日本では23日(月)から24日(火)頃に大荒れや大しけ、大雨となる所があり警戒が必要です。
千葉県の気象
台風が日本海の離れた所を通る関東地方でも、23日(月)頃は南風が強くなりそうです。台風15号の影響で停電している所がまだ多い千葉県では、21日(土)から雨が降り出し、22日(日)から23日(月・祝)にかけては風も強まる見込みです。台風15号ほどの風ではないにしても、ブルーシートが飛ばされるくらいの風の吹く所があるかもしれません。すでに自宅に戻られている方も、早めに避難所に移動したほうが良いでしょう。
その他の地域
すでに沖縄・奄美では風が強まっており、海はうねりを伴ってしけています。20日(金)からうねりを伴った大しけとなり、沖縄地方では非常に強い風が吹くでしょう。21日(土)にはさらに風が強まって沖縄地方では大荒れとなり、海上は猛烈なしけとなるおそれがあります。暴風や高波に警戒してください。
九州は20日(金)朝から断続的に雨が降り、21日(土)の夜には宮崎県や鹿児島県などを中心に、雨風ともに強まり横殴りの雨となりそうです。その後22日(日)は、台風が対馬海峡を北東に進み日本海へと抜ける見込みですが、吹き返しの風が強く、22日(日)の夜頃までは、交通機関など影響を受けそうです。計画運休があるかもしれません。
北日本や北陸地方でも23日(月)から24日(火)頃にかけて暴風や大しけとなり、影響が大きくなるおそれがあります。最新の情報をご確認ください。
3連休は台風の影響で全国的に荒れた天気となりそうですので、飛ばされやすいものをしまい、家の外の排水溝を掃除するなど早めの台風対策をしてください。
(協力=平地真菜/ウェザーマップ所属気象予報士)