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「Thinkstock」より
茶葉や漢方薬など、ありとあらゆるものがマネーゲームの対象となる中国で、いま最も過熱しているのが希少コイン市場である。
2月6日付捜狐新聞網記事によると、中国では現在、額面の数百倍から数千倍の価値がついている硬貨が少なくないという。
そんななかでもっとも価格が高騰しているのは、1分(約0.18円)硬貨だ。特に1981年に製造された1分硬貨は製造された枚数自体が少なく、現在の価値で2000元(約3万6000円)と、およそ20万倍になっているという。
また、86年に発行された記念硬貨セットも高騰している。この記念硬貨セットは、同年には660組しか生産されなかったため収集家の間でも幻の一品となっており、その価値は15万元(約270万円)に跳ね上がっている。
広東省地方紙の社会部記者によると、こうしたコイン取引の過熱ぶりにより、ある犯罪が続発しているという。
「農村部では最近、墓地が何者かに掘り返されるという事件が起きている。土葬だった頃は、地域によって小銭を遺体とともに埋葬する風習があったため、古銭を目当てにした盗掘が横行しているんです」
中国で硬貨よりも一足先に過熱したのは切手市場だ。もっとも有名な切手は80年に発行された「赤猿」と呼ばれる切手で、1シートの取引相場は45~55万元(約800~1000万円)にまで高騰した。また文革時代に発行されていた切手の中には、これまでに2000万円の値がついたものもあったというから、希少コインの相場もまだまだ上昇の余地がありそうだ。
80年代に中国へ渡航したことがある人は、家のどこかにお宝が眠っているかもしれないので、ぜひ探してほしい。
(文=青山大樹)
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