公共事業の中身は老朽化したインフラ補修
死と隣り合わせ!補修必要な高速道路10万件…国土強靭化計画でも間に合わない?
笹子トンネルと同様に、潜在的なリスクを抱えていると言われるものは、全体の21%に当たる約360カ所もあり、さらに、1996年にトンネルの強度を上げるための「インバート設置基準」が改定されたが、それ以前のトンネルは113カ所もある。
こうした現状を見れば、安倍政権が老朽化したインフラの補修・整備をどのように急ごうが、簡単には安全を取り戻すことなどできないのだ。つまり、高速道路に限って言えば、高速道路を利用する以上、“常に死と隣り合わせの状況”にあることは覚悟しておく必要がある。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)