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ロンドンブーツ田村淳、福岡市長選への出馬も視野か…「絶対に吉本興業を辞めない」ワケ

文=藤原三星

 ロンドンブーツ1号2号田村淳(47)による「聖火ランナー辞退」が話題だ。ことの発端は、“元失言総理”としても有名な森喜朗東京五輪・パラリンピック組織委員会会長による女性蔑視発言。森氏は2月3日、日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会において、「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる。誰かが手を挙げるとみんな発言したがる。競争意識が強い」などと発言し、大炎上したのだ。

 加えて森氏は、聖火リレーに関しても「人気タレントは人が集まらないところで走ったらいいんじゃないか。誰かが、田んぼで走ったら一番いいんじゃないか(と言った)」と発言。これに対し田村は、「農家の方に失礼だし、人を集める必要がないのであればタレントは身を引くべき」と自身のYouTubeでコメント。さらに田村は、自身が愛知県犬山市で聖火ランナーとして走る予定だったものを辞退した……というわけだ。

 これに対し犬山市の山田拓郎市長は、「本人の気持ち、判断を尊重します。観光特使としての関係は続くので、新型コロナが落ち着いたらまた犬山で面白いことをやりたい」とコメントし、理解を示しているというが……。

 ある週刊誌の記者はこう語る。

「五輪関連でもいずれはやると思ってましたが、森会長の失言癖がやっぱり出ちゃいましたね。森さんはそもそもサービス精神が旺盛な人で、人前に立つとついつい面白おかしく言いたくなる人。政界の重鎮だし高齢だし……で誰もいさめられないため、こうした問題が起こるのも時間の問題だったように思います。むしろ、今までよくもったというもんですよ。

 淳さんが怒るのも当然だし、タレントのなかで先んじで辞退を表明したのも彼らしくて立派。ただ、淳さんは『タレントは田んぼでも走っとれ』とも取れるこの発言だけに怒ったのではなく、『どんな形であれオリンピックをやるんだという姿勢に賛同しかねる』ということ。普通に考えて、これはいまの日本国民の総意でしょうね。若くからテレビという巨大メディアの第一線で活躍し続けてきた淳さんだからこその、いまの日本の“空気を読んだ”力強い言葉だと思います。これで、逆にほかの芸人さんやタレントさんは走りづらくなってしまいましたよね」

月額3800円のオンラインサロンには、小室哲哉や入江慎也がゲストで登場

 そんな田村は『グッとラック!』(TBS系)にレギュラーコメンテーターとして毎朝出演する一方、自身のYouTubeやオンラインサロンなども手掛け、忙しい日々を送る。

「『グッとラック!』の楽屋での一幕や、番組で話し足りなかったことをYouTubeで配信したり、番組内でおこなった西野(亮廣)さんとの対談をオンラインサロンでも流したり。“田村淳に捨てるところなし”というか、毎日ワイドショーに出ているからこそ得られる素材のすべてを無駄にしない……という姿勢が見事。

 オンラインサロン『田村淳の大人の小学校』のほうは、会費が月額3800円(税別)で、小室哲哉さんや元芸人の入江慎也さんなどをゲスト講師として招いたりと、テレビではできないことを淳さんの人脈をもってやっている印象。安易に規模を求めないことを標榜しており、多くとも会員数1000人ぐらいで止めたいそうですね。

 なので、会員数8万人を誇るキングコング西野さんのオンラインサロンのようなタイプのビジネスではなく、あくまでも“ディスカッションの場”として考えているようです。淳さんはこのオンラインサロンを立ち上げる際、『実は政治家になりたい』という思いも吐露していましたが、あながち冗談ではないと思いますよ」(前出の週刊誌記者)

【確認中】キンコン西野やオリラジ中田とは全く異質…ロンブー田村淳が「絶対に吉本を辞めない」ワケの画像1
ロンブーの田村淳が仕掛けるオンラインサロン『田村淳の大人の小学校』は会費月額3800円(税別)。もしかすると、福岡市市長選出馬への足がかり……?(画像は『田村淳の大人の小学校』公式サイトより)

オンラインサロンでブレーンを得、福岡市市長選への出馬もあり得るか

 オリエンタルラジオのふたり(中田敦彦藤森慎吾)やキングコング西野亮廣など、人気芸人の独立が続く吉本興業。しかし田村は意外にも、「吉本は風通しのいい事務所。なので、いま独立する気はない」と断言。

 吉本興業に近いある放送作家はこう語る。

「確かに、YouTubeで行われた手越(祐也)くんとの対談で、『独立する気はない』とはっきりと言っていましたね。(相方の田村)亮さんが起こした例の闇営業問題をきっかけとして、以前よりも吉本サイドときちとんとした対話の場を持つことが多くなり、結果として、“意外といい事務所”だと気づいたのだとか。闇営業問題以前は、『おれは芸人仕事以外にやりたいことが多すぎるから、吉本を辞めたい』と亮さんには伝えていたそうです。それが気づけば亮さんのほうが退社することとなり、淳さんのほうが吉本に残りながらも個人事務所を立ち上げて亮さんがその所属タレントになる……という結果に。宮迫(博之)さんが吉本とこじれにこじれ、いまだテレビ復帰ができないなか、『個人事務所を作って間接的に復帰させる』というこのウルトラCは、さすが淳さん……の一言です。

 とはいえ、実は淳さんは、タレントとしてはそこまで確実な“数字”を持っているわけではない。カンフル剤として投入された『グッとラック!』も加入後半年で番組終了と相成りましたし、現在唯一の全国区の冠番組『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)も、随分前にゴールデンから深夜に降格となりました。地方局やネットではいくつか冠番組を持ってますが、それらは淳さんのネームバリューを求めてのものであり、視聴率的なジャッジはあってないようなもの。つまり、タレントとして旬を過ぎている感があるのは否めないわけです。

 しかし、それは本人のほうこそとうにわかっていることでしょうし、だからこそ逆に、あれだけ手広くいろんなことをやれるんだと思います。福岡県への移住も考えてるそうですし、市長選なんかへの出馬……というのもあながちあり得なくはない。そのためにこそ、ブレーンを得るべくオンラインサロンで頑張っている……という側面もあるのでしょうね。そもそも“素人いじり”が得意な芸人さんですから、抜群のコミュニケーション能力を生かして、今後も新たなビジネスをどんどん生み出していくのだと思います。これだけ自由にやれてるんだから、いま吉本に不満はないというのは、嘘偽りない正直な思いなのだと思いますよ」

 若くしてブレイクし、第一線を走り続けながらも決して歩みを止めようとはしない田村淳。もはや、「吉本から独立するか否か」が問題になるようなレベルには彼はいない……ということのようだ。
(文=藤原三星)

藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。

Twitter:@samsungfujiwara

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