『共謀』が明らかにする「ロシア疑惑」の闇
ロシア、冷戦期からトランプ氏を調査か…握っている「弱み」とは
文=編集部
トランプ氏は1987年7月に初めてモスクワを訪問し、その体験を「モスクワへの旅はケタ外れの経験だった」と自著に書いている。さらに、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、ボストン・グローブのアメリカ三大紙に「外国との不平等な取り決めによってアメリカは国益を失っている」という現在の発言と変わらぬ趣旨の意見広告を掲載し、「米大統領選に意欲か」と報じられたのは、この最初の訪問から2カ月もたたない時期である。
この訪問で何があったのか、今となっては知る由もないが、トランプ氏のモスクワ訪問とスヴォーロフ氏の証言は、ロシア疑惑で取り沙汰されている「ロシアが握っているとされる、トランプ氏の弱み」と符合する。「特殊な性癖」あるいは「金」である。
より確かなことは、この訪問によってトランプ氏とロシア側のビジネス上の持続的なパイプが構築されたという点だ。そして、この古いパイプをロシアは2016年に利用したのである。
ロシアがトランプ陣営に働きかけた記録の数々
『共謀 トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ』では、大統領選挙期間中およびその前後に、ロシア側がトランプ陣営にどのように働きかけたかが明らかになっている。
アメリカを震撼させるこの疑惑の根深さや周到さを知るために、本書はもっとも役に立つ本といっていい。まさに、「世界の今」を知るために必読の1冊だ。
(文=編集部)
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