“ケジメ会見”となるはずが、再び不穏な空気が流れているようだ――。
秋篠宮家の長女、眞子さまと小室圭さんの婚姻届けが26日午前、受理されたと宮内庁が発表した。お2人は同日午後に都内のホテルで会見に臨まれた。
会見の冒頭、お2人は「どうぞ、よろしくお願い申し上げます」とご挨拶された後にご着席。まず眞子さまが「この30年間、たくさんの方々に支えられ、見守られ、支えられてきました。心を込めて、私と一緒に仕事をしてくださった皆さんに、心から感謝を申し上げます」と述べられると、
「私にとって、圭さんはかけがえのない存在です。そして、私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」
と強い決意を口にされた。これを受け、小室さんも
「私は眞子さんを愛しております。一度きりの人生を、愛する人とともに過ごしたいと思っています」
と述べた。
その一方、眞子さまは、
「誤った情報が、なぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、いわれのない物語となって広がっていくことに恐怖心を覚えるとともに、辛く、悲しい思いをいたしました」
と、これまでのお2人をめぐる報道に言及。「婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことは、ありませんでした」とされ、次のように具体的にご説明された。
「圭さんのお母様の(金銭トラブルに関する)元婚約者の方へ対応は、私がお願いした方向で進めていただきました」
「圭さんの留学については、圭さんが将来計画していた留学を前倒しして海外に拠点をつくってほしいと、私がお願いしました」
また、小室さんも
「この数年間、誤った情報があたかも事実であるように扱われ、誹謗中傷が続いたことで眞子さんが心身に不調を来したことを、とても悲しく思います。私の母も心身に不調を来たし、仕事を辞めざるを得ない状態にまで追い込まれました」
と、一部メディアの報道への批判を展開した。
小室さんと母・佳代さんの金銭トラブルは、2017年12月に佳代さんが約400万円の借金問題を抱えていると報じられたことがきっかけだった。これにより、結婚に向けた行事はすべて延期となり、翌18年に小室さんは米フォーダム大学ロースクールに留学。19年には小室さんは、
「母も私も元婚約者の方からの支援については解決済みの事柄であると理解してまいりました」
「私も母もたいへん困惑いたしました」
などとするコメントを発表し、金銭トラブルは存在しないとの見解を発表。さらに今年4月にも、数万字の文書を公開し、
「借金だったことにされてしまえば、元婚約者の方のおっしゃることが正しかったということになり、私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります」
「一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありましたし、今でも、同じように受け止めています」
と解決金を払う方式で和解を目指すことに関して否定的な見解を示していた。
ところがその4日後、小室さんの代理人弁護士が、佳代さんの元婚約者に対し解決金を支払う意向を表明。しかし、元婚約者は各メディアの取材を通じて、一向に小室さんサイドから連絡がないと語っていたが、小室さんは今回の会見で、
「私が母に代わって対応したいと思い、母の代理人弁護士を通じて、そのことをお伝えしました。元婚約者の方からは、元婚約者の方の窓口となっている週刊誌の記者の方を通じて、前向きなお返事をいただいています。解決に向けて、私ができる限り対応したいと思います。解決金を受け取っていただきたいという気持ちは変わっていません」
とし、改めて解決金を支払う意向を示した。
前出の眞子さまのご説明によれば、こうした一連の対応は“眞子さまがお願いした方向”で進められていたということになるが、皇室を取材する週刊誌記者はいう。
「この約4年間、お2人の結婚問題をこじらせた最たる要因が、小室さん親子の借金問題だが、その一連の対応に眞子さまの意向が関与し、主導する立場におられたということは、少なからずご本人の関与が原因で問題を複雑化させ、長引かせていたというようにも国民からは受け取られかねない。この事実が公けにされたというのは、宮内庁にとっても秋篠宮家にとっても、また新たに非常に悩ましい事態が生じてしまったといえる。気になるのは、今回眞子さまがお読みになられた原稿を、宮内庁が事前にチェックしたのかという点だ。
さらには、皇族が民間人の借金トラブルに、どちらか一方に肩入れをするかたちで介入していたともいえ、皇室の中立性や正当性を揺るがしかねない。
会見を聞いて、いわれのない一部報道でお2人がとても苦しんでこられたということは十分に伝わってきたが、一方で、初動を含めてご本人たちのさまざまなご判断や行動に問題はなかったのか、反省すべき点はなかったのかという振り返りをどのようになされておられるのかということにも、会見の中でもう少し言及されてしかるべきだったとも感じた」
会見は当初、報道陣からの質問に口頭でお2人がお答えになられる形式が予定されていたが、会見前日の25日になって急遽、口頭での質疑応答は行わずに、質問への回答は文書で行われるかたちに変更された。その理由について宮内庁は、質問のなかに眞子さまが強い衝撃を受けられたものが含まれており、眞子さまが恐怖心がよみがえるほどの強い不安を感じられたためだと説明している。