21日21時22分頃、北海道で胆振地方中東部を震源とする地震が発生した。最大震度は厚真町の6弱で、同町は昨年9月に発生した北海道胆振東部地震で震度7を記録しており、同日付「北海道新聞電子版」は「胆振東部地震の最大クラスの余震と考えられる」と伝えている。
一部鉄道路線で一時運転見合わせや、新千歳空港では滑走路の一時閉鎖(すでに運用再開)などがみられたが、菅義偉官房長官は同日夜に「現時点で大きな被害の情報は入っていない」と発表した。地震学が専門の大学教授は語る。
「現時点で確定的なことはわかりませんが、昨年の北海道胆振東部地震と同じ震源である可能性が高く、再び同規模の地震が起きる可能性も否定できないため、警戒が必要です。北海道最大の電源供給源である泊原発に異常はないとのことで、確認できる範囲で停電は起きていないもようですが、昨年の胆振東部地震では全道で大規模な停電が発生しており、再度地震が発生した場合は注意が必要です。
特に現在は冬季であり、北海道では氷点下になる地域も多いので、停電により暖房器具が使用できなくなると、生命に危険が及びかねません。そのため、電気を必要としない室内用の石油ストーブの準備も重要です。
石油ストーブを使用する場合は、燃料となる石油は1年以上経過すると非常に劣化し危険ですので、過去数カ月間使用していない場合は、必ず石油を取り換えてください。取り換え方法は取扱説明書や公的機関のHP等を確認してください。また、石油ストーブ使用中に大きな地震が発生した場合、転倒による火災の危険があるため、一定の揺れを検知すると消化する対震自動消火装置の有無や動作を確認してください。ストーブの近くに引火の恐れがある可燃性のものを置かないよう注意が必要です」
内陸直下型地震
北海道といえば地震が少ないことでも知られているが、なぜたて続けに大きな地震が起きているのであろうか。武蔵野学院大学の島村英紀特任教授は2018年9月7日付当サイト記事『なぜ地震の少ない北海道で予測不能な大地震?首都直下型地震、いつ起きてもおかしくない状況』で次のように語っている。