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揺らぐ宝塚歌劇団、イジメ報道の真風涼帆が涙で語った釈明…内部に渦巻く不満

文=Business Journal編集部
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宝塚歌劇団に激震、イジメ報道の真風涼帆が涙で語った釈明…内部に渦巻く不満の画像1
宝塚大劇場(「Wikipedia」より)

 今月に入り、関係者から新型コロナウイルス感染者が出た影響で花組、星組、宙組の公演が中止に追い込まれるなど、混乱に見舞われている宝塚歌劇団。先月発売の「週刊文春」(文藝春秋)では、演出家・原田諒氏がトップスターや演出助手だった女性スタッフらにハラスメント行為を行っていたと報じられ、原田氏が退団。さらに今月にも「文春」によって、宙組トップスター・真風涼帆(まかぜすずほ)が、宙組トップ娘役だった星風まどか(現花組トップ娘役)に侮蔑的な言葉を浴びせるなど陰湿なイジメを行っていたと報じられるなど、一昨年に創立100周年を迎えた名門・宝塚歌劇団はまさに試練を迎えている。

「原田さんは素晴らしい作品を生み出す方で、宝塚の将来を背負って立つ方だと思っていただけに、ハラスメントの事実は大変ショックでした。宙組についての報道にも思うところはありますが、今回のスキャンダルに関して意見を述べることは差し控えたいと思っています」(宝塚ファン)

 総勢で約400人の「タカラジェンヌ」と呼ばれる劇団員は全員女性で、彼女たちが男役・女役を務め、花組・月組・雪組・星組・宙組の計5組と専科で構成されることが大きな特徴である宝塚歌劇団は、宝塚大劇場 (兵庫県)と東京宝塚劇場 (東京都)の2つの自前の劇場を持ち、毎日のように公演を行っており、日本中に幅広い年代にわたり多くのファンがいることでも知られている。

「劇場前に大勢のファンたちがきれいに整列して、共通のグッズを持ってタカラジェンヌを“礼儀正しく”出待ちする光景が有名だが、実はあの場ではトップスターと短い会話ができたり、プレゼントや手紙を渡すこともできる。その意味では『会いに行けるアイドル』の走りといえるかもしれない」(宝塚に詳しいメディア関係者)

 そんな宝塚歌劇団を襲った、たて続けのスキャンダル。歌劇団は10日、「宝塚歌劇団に関する一部報道について」と題するリリースを発表し、

「当該報道は、『関係者の証言』等と称して、個人名を記した、事実と異なる記事掲載により、弊団団員および関係者のプライバシーや名誉を著しく棄損するものです。このようなことは、誤った情報の拡散や誹謗中傷により、このコロナ禍においてもお客様に舞台をお届けするべく日々懸命に努力を重ねる弊団団員および関係者を深く傷つけるものであり、弊団として到底容認できるものではありません」

と否定したが、週刊誌記者はいう。

「原田氏の件についていえば、歌劇団もハラスメントの事実を認めており、本人は退団処分となっている。真風涼帆の件も、星風まどかがトップ娘役を務めていた宙組から花組に移籍して、別のトップスターの娘役に就くという宝塚では異例の事態が起きたことは事実。『文春』には真風によるイジメの音声を星風が録音していて、それを星風が歌劇団に突きつけたと書かれているが、歌劇団は具体的に記事のどの部分が事実と異なるのかを明確にして示していない。

 2つの不祥事は報道がなければ公になっていなかったもので、いずれも内部関係者からの情報リークによるものと考えられる。今の歌劇団の体制に不満を持つ人たちが少なからず内部におり、今後もスキャンダルの告発が続くとみられている」

トップ・オブ・タカラジェンヌ=真風涼帆

 確執が報じられた真風と星風とは、宝塚のなかでどのような存在なのか。

「真風さんは今いる5人のトップスターのなかで最年長でオーラもすごく、トップ・オブ・タカラジェンヌといえる頭一つ抜きんでた存在。チケットも売れるため、歌劇団にとっても特別な存在であることは確かでしょう。また、星風さんもトップ娘役のなかでも特に人気が高い娘役なので、2人のコンビは最強といってよかった。なので、星風さんが花組に移ったときは『何かあったのかな』くらいには疑問に感じるファンもいたかもしれませんが、星風さんの次に宙組のトップ娘役になった潤花さんが、これまた素晴らしい娘役で、真風さんとの相性の良さは奇跡といっていい。なので、純粋に『真風さんと潤花さん、(花組トップスターの)柚香光さんと星風さんを組ませたほうが、それぞれの組のステージがより良くなる』という理由で星風さんを異動させた可能性もあると思います」(宝塚ファン)

 真風は現在、東京で行われている宙組公演『MAKAZE IZM』に出演中だが、実は「文春」が発売された11日当日の公演内で、真風本人が釈明する場面がみられたという。

「真風さんは涙を流しならが『星風のことが本当にかわいそう』というような言葉を口にし、ステージ上の組子たち、さらには客席のファンたちも全員泣いて、劇場内は感動の渦に包まれました。みんな『真風さんはそういう人じゃない』というのをわかっているからこそでしょう。宝塚全体で400人、一つの組に80人の女の子がいるのですから、当然ながら妬みやそりが合う合わないといったことが生じることはあるでしょう。ですが、ファンにとって、そういう雑音はどうでもよく、宝塚というのは、舞台からエネルギーと感動を与えてくれる超越した存在なんです。今回の報道がきっかけで宙組全体の絆が深まったので、逆によかったとすら感じます」(別の宝塚ファン)

トップスターとトップ娘役の関係

「文春」では真風は王様のように振る舞い、組子たちから恐れられているとも書かれていたが、別の宝塚ファンはいう。

「確かに真風さんは王様キャラが強めですが、どの組でもトップスターはステージ上でも普段でも『王様扱い』され、組子たちからみれば接する際に緊張する相手。また、トップスターとトップ娘役は『愛し合う夫婦』という関係が理想的ですが、絶対的な上下関係があるのも事実。なので、はたから見ればトップスターがトップ娘役をイジメているように見えてしまうことはあるかもしれないが、侮蔑的な言葉を浴びせたり1時間も正座させたりするようなことは今はないんじゃないですかね。『ないと信じたい』というのがファンの心理で、宝塚が好きすぎて『よくわからない』というのが正直なところです」

 もっとも、ファンによって今回の報道の受け止め方に温度差があるという声も。

「全国あちこちの公演に足を運ぶけど特定のタカラジェンヌのファンクラブには入っていないという方や、80歳、90歳になっても劇場に通い続ける数十年来のご婦人など、とにかく宝塚という存在そのものが好きで劇場に足を運ぶというタイプがもっとも多いと思いますが、そういうファンたちは『記事に書かれているような極端なイジメは、さすがにないでしょう』という感想なのでは。その一方、とにかく一人の『推し』のタカラジェンヌを熱狂的に愛する方、やたらと『人事』に興味があるという方もおり、そういう方々のなかにはいろいろと面白がって詮索している方もいるかもしれません」(別の宝塚ファン)

 いずれにしても、多くの宝塚ファンを悲しませるような報道がこれ以上出ないことを願いたい。

(文=Business Journal編集部)

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