小~大学生の自殺者、5年間で4500人超 1割は鉄道自殺、主因は学校問題
自殺原因の詳細は不明だが、内閣府のデータによると、(1)家庭問題、(2)健康問題、(3)経済・生活問題、(4)勤務問題、(5)男女問題、(6)学校問題、(7)その他、(8)不詳――という8つの原因分類のうち、「20歳未満」は5月と10月では「健康問題」、残りの10カ月は「学校問題」が第1位となっている(ランク付けは「不詳」を除く)。
なお、大学・専修学校などの学生は同じ5年間に計2944人(月平均49人)が自殺し、このうち約5%に当たる157人(同26.6人)が駅構内と鉄道線路で死亡していた。
小学生から大学生までの自殺者の総計は5年間で4536人(同76人)に上り、駅構内と鉄道線路での死亡は6.7%に当たる計304人(同5人)だった。
●鉄道人身事故の概況(14年10月15~31日)
10月15日から31日までに発生した鉄道人身事故(踏切事故を含む)で、筆者が被害状況を把握しているのは53件に上り、10代から80代までの男女37人が死亡した。
【死傷】
10歳未満 男性1名
10代 男性3名、女性3名
20代 男性8名、女性1名
30代 男性3名、女性5名
40代 男性4名、女性5名
50代 男性3名、女性1名
60代 男性3名、女性2名
70代以上 男性4名
不明 男性4名、女性3名
(年代性別ごとの分布は、死傷者が「20~30代」という場合、「20代」と「30代」のいずれにも反映させているため、実際の死傷者数とは一致しない)
警察への取材や他社の報道から判明している被害状況は以下のとおり。
【10月16日 8時28分 西武新宿線 久米川駅(東京都)】
男性が西武新宿行きの特急レッドアロー小江戸8号にはねられ死亡。
【10月16日 22時40分 JR中央線 吉祥寺駅(東京都)】
30代とみられる男性が高尾行きの特別快速にはねられ死亡。
【10月17日 7時41分 東武東上線 ふじみ野駅~上福岡駅間(埼玉県)】
ふじみ野市南台1丁目の踏切で、16歳の男子高校生が乗る自転車が小川町行きの急行列車にはねられた。男子生徒は頭などを強く打つ重傷。
【10月17日 13時3分 西武池袋線 秋津駅(東京都)】
ホームで携帯電話を使っていた20代の男性が飯能発の快速急行に接触し、肘に軽傷。14分後に運転再開。
【10月18日 15時52分 JR京浜東北線 東京駅(東京都)】
30代とみられる男性が大宮行きの列車にはねられ死亡。
【10月18日 20時5分 JR吉備線 岡山駅(岡山県)】
10代の女性がホームから線路内に立ち入ったが、ホーム下の退避場所に逃れ無事。