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肩こりを改善するカギは血流。新素材繊維に二人の専門家が注目!

構成:ヘルスプレス編集部
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 日本人の 10人に一人は肩こりの症状があると言われます。

「平成28年国民生活基礎調査の概況」によると、病気やけがなどで自覚症状 のある「有訴者」を症状別に見ると、男女とも「肩こり」が極めて高い割合を占めており、女性では第 1位となっています。約10人に一人が肩こりの症状があるとされ、“日本の国民病”と言われるのはこの有訴者の多さからです。

 最近、肩の疾患などを専門にする医療関係者の間で注目されている新素材があるというので、「心と体のコンディショニングルーム」(川崎市宮前区)で、主宰者で身体運動を熟知した理学療法士として知られる山口光國さんと、「肩の名医」として知られる筒井廣明先生にお話を伺いました。

肩こりは大きく分けて「4 タイプ」

 一般的に知られる五十肩や、多くのスポーツ選手の肩を治療してきた肩関節のエキスパートとして知られる筒井先生によると、肩こりには4つのタイプが あるそうです。

(1)「肉体型肩こり」

 肩の筋肉が「こっている」と感じて、触ってみるとかたい感じのする「肉体型肩こり」。激しい運動や肉体労働などが原因で起きることもあるが、普段の姿勢の悪さや体の使い方の癖によって、知らないうちに筋肉や関節の疲労、酷使が原因となっていることも多い。

(2)「隠れ肩こり」

「肉体型肩こり」の状態にもかかわらず、「こり」を感じていない状態。自分の身体からの SOSの信号に気づいていないので、どんどん身体を壊していってしまう危険性を持っている。

(3)「心理型肩こり」

 筋肉はやわらかいのに精神的なストレスが原因となって、「こり」を訴える「肩こり」。 ストレスが原因で姿勢が悪くなり、その結果、筋肉が固くなっている場合もある。

(4)「病気型肩こり」

 なんらかの病気が原因となっている「肩こり」。多くの場合、突然の痛みに襲われ、 肩を動かさないように筋肉で守ろうとして固くしている「肩こり」。内臓疾患、関節 や筋肉の損傷、女性の場合は、更年期障害なども原因となる。いずれにせよ、できるだけ早く、専門の医療機関で診てもらう必要がある。

 それにしても、なぜ「肩こり」になってしまうのでしょうか? それぞれのタイプで原因も治療法も違いますが、「肩こり」を含む身体の「こり」が起こるメカニズムは共通している部分があると言います。

 筒井先生は、「こり」のメカニズムを次のように説明します。

「こり」のメカニズムの前に、まずは、筋肉がエネルギーを使う正常な状態をお話ししたいと思います。

 筋肉を動かすエネルギー源は、血液中に含まれる酸素とブドウ糖です。筋肉内に十分な血流量があることで、血液から供給される十分な量の酸素によってブドウ糖が燃焼し、エネルギーに変換されます。この燃焼の燃えカスが、乳酸などの老廃物(=疲労物質)となります。

「こり」とは、一言で表すと『筋肉が疲労し、固く収縮している状態』です。筋肉は疲労すると膨張してしまいます。これに伴い、筋肉の中にある血管も圧迫され収縮してしまい、血管内を流れる血液量は減少してしまいます。これにより、十分な酸素の供給が出来ず、エネルギーを発生させるためにブドウ糖を燃焼させると不完全燃焼が起こってしまします。この酸素不足で不完全燃焼を起こすと、筋肉内に乳酸などの疲労物質が大量に発生します。これが筋肉疲労のもと、つまり「こり」は筋肉疲労が現れた状態のことです。」

病態と症状が一致しない多くの症例

 筒井先生は長年、肩関節疾患やスポーツ障害肩治療の専門家として臨床に携わっていますが、患者さんを診るのにあたり心掛けていることがあると言います。

「肩が痛い、肩のこりが辛いという患者さんが来られたとき、医者に限らず、多くの医療従事者は病態(病気の状態。どんな組織がどのように壊れているか)をまず見つけようとし、それを治せば問題が解決すると考えます。

 しかし、患者さんの身体は肩が痛い、こりが辛いという状態を訴えているだけではないのです。全身の様々な身体機能の問題からの影響の結果、肩に痛みやこりという症状を表現しているのですから、同じような症状でも患者さんごとに治療方法や治療方針などのアプローチは変わってきます。

 特に肩は身体のいろいろな場所から影響を受けやすく、また感情にも左右される場所なのです。極めて多様な原因によって症状が出るため、肩の病態だけでの診断や治療だけで対応せず、しっかりと全身を診る事が大切になってきます。」

肩こりと血流には深い関係がある

 肩こりが起きるメカニズムの説明では、やはり血流が大きな要因となっているようですが、筒井先生に血流についてさらに詳しく聞いてみました。

「先ほどメカニズムでお話しましたが、血流と肩こりは密接な関係があります。興味深いことに、 血流が良ければいいという事ではなく、毛細血管が増えることで痛みを助長しているケースもあります。そうした場合は、血管の塞栓術で、痛みを取るという治療方法もあります。また、肩が痛いという方をよく診てみると、肩の痛みの原因が、血流障害の結果ということもあります。骨の中の圧力を減らして静脈の血流をよくした事で、患者さんの痛い、辛いといった訴えが大きく緩和されたという症例を少なからず経験しています。どちらの場合も、『血流』というのがキーワードとなり、患者さんの症状に大きく関係していると言えます。」

 このキーワードとなる「血流」の主役は静脈です。この静脈は、肺や身体中を巡っている末梢毛細管から血液を心臓に戻す役割(還流)を担っています。心臓から酸素や栄養素等を運び出す動脈に比べ、血管壁が薄く弾性繊維組織を欠くため、動脈より傷みやすく、還流がうまくいかない状態が起きやすいそうです。

「静脈の還流がうまくいかなくなると、関節周囲がうっ血し、組織が浮腫み、様々な症状が現れます。血流をよくすることは身体の様々な症状を取り除くのに、非常に重要な対応 策だと思います。」と筒井先生。

 一方、「心と体のコンディショニングルーム」で多くの利用者さんと向き合っている山口さんは、次のように言います。

「肩こりは、前述の4つのタイプのうち病気が原因の肩こり「(4)病気型肩こり」とそれ以外の肩こりとに分けて考える事ができます。病気が原因の「(4)病気型肩こり」であれば、医師によりその改善が図られるのですが、それ以外の肩こりは、日常生活が原因の場合が非常に多いのです。症状だけを取ろうとすると、湿布薬など対症療法となってしまいます。しかし、本来は肩こりを起こしている日常の課題の是正や課題の原因の管理が必要となってきます。私のコンディショニングルーム では、そうした多面的なアプローチを行っています。

 肩こりを起こしているときの首や肩は血流が悪く、新鮮な酸素や栄養分が伝わりにくいので、軽い運動、例えば散歩やウォーキング、室内での浅い屈伸運動でも全身の血流がよくなります。もちろん、精神的なケアでも血流は大きく変わることがあります。」

体のめぐりをサポートする新素材繊維

 二人の肩こりの専門家が認める、血流と肩こりの密接な関係。

 最近、体のめぐりをサポートするという新素材繊維がこうした関係者の間で注目を集めています。この繊維はA.A.TH(エーエーティーエイチ)と呼ばれ、フォトルミネセンスという現象を用いた特許技術を用いています。繊維が放出する光子(フォトン)が体のめぐりを整え、疲れをリフレシュするというものです。

 山口さんは自らの体験を話してくれました。

「私は患者さんに、『枕の高さは腕の太さ程度と決め、体の硬さが毎日変わるのでタオルで調整してください』とアドバイスしています。ところが、自分で高反発のマットレスに A.A.THのマットレスカバーを使用したら、枕の高さに体がアジャストしていくことを経験しました。しかもA.A.THによって力が抜けリラックスし、血流が改善し本来の体の状態になれたのだと思います。AATHは単に主要な血管の血流に関係しているだけではなく、目に見えないほどの抹消の毛細血管に影響を与えているのかもしれません。つまり全身の細胞にいきわたらせているのではないか。これは全く異なる作用ですが高気圧酸素療法に近い効果を生み出しているのではないかと想像しています。」

 筒井先生もA.A.THによる体験があると言います。

「A.A.THのシーツを試しに使ってみたところ、体が楽になり、代謝がよくなったことを実感しました。また、太ももの裏にある筋肉(ハムストリン グ)を断裂して20度ほどしか動かせなかったときに、初期の安静のためにこの繊維を利用し、2週間ほどで普通に動けるようになりました。これは画像診断でも状態の改善を確認しています。おそらく血流の改善が大きく関係しているのではないかと考えています。」

 肩こりには、血流から取り組む時代になってきているのかもしれません。

(構成:ヘルスプレス編集部)

※本記事はPR記事です。

筒井廣明(つつい・ひろあき)

昭和大学藤が丘病院整形外科 客員教授/ウエルケアわきた整形外科 名誉院長

整形外科医 昭和大学医学部卒業、1999年~2007年昭和大学藤が丘リハビリテーション病院病院長、2010年~2016年昭和大学藤が丘リハビリテーション病院スポーツ整形外科教授。ウエルケアわきた整形外科名誉院長

2016年より、昭和大学藤が丘病院整形外科客員教授。 NPO法人スポーツ・健康・医科学アカデミー(MeSSH)理事長、スポーツフォー ラム21代表、日本整形外科スポーツ医学会名誉会員、日本肩関節学会名誉会員、 アジア肩関節学会Executive Committee。 専門は投球障害肩や五十肩、肩こりなどの治療。

山口光國(やまぐち・みつくに)

理学療法士 有限会社セラ・ラボ代表

1961年生まれ。80~82年にかけて日立製作所サッカー部(現・柏レイソル)に所属。21 歳で引退後、都立府中リハビリテーション専門学校に入学し、 卒業後は昭和大学藤が丘リハビリテーション病院に勤務。その後、2005年からは横浜ベイスターズのフィジカルコーチにとして活躍。2007年から独立してアスリートをサポートするかたわら、各地の病院での教育活 動、一般への健康増進のための啓蒙活動などを展開している。

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