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山崎俊輔「発想の逆転でお金に強くなる『お金のトリセツ』」

ボーナス使う前に必読!それ、本当に今が「買い時」ですか?究極の買い時の見つけ方

文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表
ボーナス使う前に必読!それ、本当に今が「買い時」ですか?究極の買い時の見つけ方の画像1「Thinkstock」より

「買い時」はどこにも書かれていない

 今回は、無駄遣いを減らす消費術について考えてみたいと思います。といっても、お金を使わないことばかり考えようというわけではありません。むしろ「お金は使うけど、その満足を使った金額以上に得る」消費術です。

 2010年代の“お金のトリセツ”としては、どんな金額であっても、その金額以上の満足を得られなければ無駄遣いです。100円ショップでくだらないものを買って、そのままゴミ箱に直行したらそれは許しがたい無駄遣いです。逆に10万円かかったとしても、その消費から金額以上の満足を確保できたのなら、それは無駄遣いではないのです。

 そのために考えなければいけないポイントのひとつは、「買い時」ということになります。買い時を見誤った場合、使ったお金以上の満足を得られない可能性が高まるからです。

 誰でも「買い時」を見つけようと考えているはずです。雑誌やインターネットの評判を一生懸命チェックしている人も多いと思います。「今、これがイチオシ!」のような記事を読んで、「なるほど、そうか」と考える人がたくさんいます。

 しかし、これはお金のトリセツ的には間違いです。

 買い時は雑誌にもネットにも、実は書かれていないのです。

本当の買い時は自分の中にある

 それでは、買い時というのはどこに書かれているのでしょうか。答えはシンプルです。

 それは「あなたの中」です。

 自分の中にお金を払う必要性や、そこから得られる満足度を感じる「機」が熟していないのなら、どんな高級品も、世間では大流行の品も、買い時はきていないのです。

 これはなかなか難しい真理です。自分の顔には「今が買い時!」とは書かれていません。誰かに判断を代わってもらうわけにもいきません。自分で自分に問いかけながら、その買い時を模索していなかければいけないのです。

 特にオトナになればなるほど、自問自答し機を待つような買い方が難しくなります。よほどの高額消費でなければ、お金を絶対に出せないわけではない、という立場になってくるからです。借金を自分に許せば、誰でも欲しいものを買うことができてしまいますが、それがNGなのは当然です。

 それでは、自分の中に隠れている買い時を探す方法を考えてみましょう。

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

1972年生まれ。中央大学法律学部法律学科卒業。企業年金研究所、FP総研を経て独立。個人の資産運用や老後資産形成のアドバイスが得意分野。日経新聞電子版やYahoo!ニュースなど多数連載を持つ。月間PVは200万以上。
フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャルプランナー
financialwisdom

Twitter:@yam_syun

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