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山崎俊輔「発想の逆転でお金に強くなる『お金のトリセツ』」

ボーナス使う前に必読!それ、本当に今が「買い時」ですか?究極の買い時の見つけ方

文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

早く買って「自慢」ポイントを上げるか、待って買って「お安い」ポイントを増やすか

「買い時」と満足度を考えたとき、購入タイミングを早くするか遅くするかはひとつの分岐点です。

 早く買う、つまり新製品で間もないときに入手するアプローチは、たいていの場合、割高になる可能性が高くなります。しかし人よりも早く手に入れ、使い込む時間を長く取ることができます。

 割高でもたくさん満足を得る、という買い物術です。たとえば米アップルのiPhoneの新作が出たらすぐ買い換えるような人、ソニーのプレイステーションVRを初期ロットで買おうとしている人などは、このタイプの買い時から満足を得ているわけです。

 しかし、購入タイミングをあえて遅くする方法もあります。この場合は購入費用を下げることにより、同じモノから得られる満足度のコストパフォーマンスを高めるような方法です。

 たいていの消費は、値段が変動し、一般には時間を追うごとに値下がりしていきます。同じ満足をロープライスで得ることができれば、満足度のコスパが向上します。たとえばプレステ4を値下げされるまで待てるような人は、値下げされてから買うのが正解、ということになります。

本当に必要か自分に問いかけてみる習慣をつける

 駅ビルのブティックで素敵な服を見たとき、一目惚れするような心の動きはとても自然なことです。冷静に考えればなくても困らないものですが、買って着てみることを考えワクワクし、手に入れたいと思うような感情は人間の生きた感情です。これを「無駄遣い」と切り捨ててばかりでは人生はつまらないものになってしまいます。

 ガマンを続けてストレスばかり溜め続けて、ただお金だけが積み上がっていくというのもおかしな話です。しかし、なんでも欲望のままに購入していては現金はすぐなくなり、クレジットカードの支払い通知はとんでもない金額に跳ね上がってしまうことになるでしょう。

 いかに消費しない社会になったとしても、私たちは楽しみのために消費をしないではいられません。そして「欲しい」という感情はなかなか厄介なものです。自分に何度も「それは必要か」という問いかけをし、値段、効能、満足度、ストレス解消、いろんな角度から再考を繰り返すことでしか、消費の満足度を高めることはできないのです。

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

1972年生まれ。中央大学法律学部法律学科卒業。企業年金研究所、FP総研を経て独立。個人の資産運用や老後資産形成のアドバイスが得意分野。日経新聞電子版やYahoo!ニュースなど多数連載を持つ。月間PVは200万以上。
フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャルプランナー
financialwisdom

Twitter:@yam_syun

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