ダマされないための「儲けのカラクリ」 第11回
アップルの大量発注と値切り…iPhone部品メーカーの嘆き
文=坂口孝則
回転し続ける歯車が止まったとき、たとえば利点が欠点になることもあるだろう。もしかすると逆に、癒着構造と揶揄されてきたケイレツ発注が、その連結の硬さゆえに再評価されることもあるかもしれない。また、フォックスコンはつねに労働問題が取り上げられている。アップルがもし減速したとき、この問題が噴出しないとも限らない(ちなみに、公平にいうのであれば、フォックスコンが従業員に超長時間労働を課し、給料は信じられぬほど低く、自殺者が爆発的に多いのかどうか、ほんとうの実態はつかめず、同社の責任か、私はまだ確信がない)。
まあ、iPhone 5の紹介を見るかぎり、期待は裏切らないと思うんだけれど。
ジョブズなきあとの、大型新商品第一弾。
本当の評価はこれからだ。