英語の勉強をするとき、親近感のあるもの、何か馴染みのあるものから取り組むのもひとつの手段。たとえば、ガンディーやトーマス・エディソンの有名な名言はお手本になるはずだ。
哲学者、文学者、実業家たちによる名言やことわざを取り上げて、文法や慣用表現などを教えてくれるのが、『ポジティブになれる英語名言101』(小池直己・佐藤誠司著、岩波書店刊)という一冊。では、本書で紹介されている名言をいくつか紹介したい。
「Genius is 1 percent inspiration and 99 percent perspiration.」
日本語訳の「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」はほとんどの人が知るところだろう。これは発明家トーマス・エディソンの言葉だ。
“inspiration”は、日本語の「インスピレーション(ひらめき)」と同じ意味で、動詞では“inspire” (呼び起こす、インスピレーションを与える)となる。これは「インスパイアする」と日本語でも言われることがある。
また、“perspiration”は「汗」を意味し、そこから「努力」と訳される。「汗」は一般的には“sweat”だが、ここでは“perspiration”と“inspiration”で韻を踏んでいるという。
「There is more to life than increasing its speed.」
これはインドの独立運動指導者であるガンディーの言葉で、直訳は「人生には速度を上げること以上の意味がある」というもの。その日本語の意味は「急ぐばかりが人生ではない」である。
“There is more to ~ than …”は「~には…よりも多くのもの(意味)がある」という一種の決まり文句。そして、“increase”は「増加する」という動詞で、ingを加えることで「増加すること」という動名詞にしている。
本書は、見開きページで左側に英語で名言とその訳、右側に文法などの解説が書かれている。
名言やことわざから英語を学ぶのもひとつの勉強法だ。また、本書で取りあげている名言はポジティブなものが多いので、英語を学びながら気持ちもポジティブになれるだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。