人見知りだから、誰かの講演会やセミナーといったイベントに参加しても、結局、気後れして、名刺交換もせずに帰ってきてしまう。これでは、せっかく何かを学ぶ意欲を持っているのにもったいない。
そこでの出会い、人脈づくりが仕事やプライベートに活きるかもしれないからだ。人見知りでも、そんなチャンスを活かすにはどうしたらいいのか。
『人見知りでも「人脈が広がる」ささやかな習慣』(金澤悦子/著、実務教育出版/刊)は、人生を変える人脈のつくり方を紹介する一冊だ。
人見知りの人にとって、お誘いを断ることはとても苦手なこと。とはいえ、どんな理由があろうと、ただ誘いを断ってしまっては、人脈は広がらない。では、断りつつも印象をアップするにはどうしたらいいのか。
■あまり行きたくない誘いはどう断る?
例えば、メールやSNSを通じて、知り合いからイベントのお誘いがあったとする。まず、嫌われたくないという気持ちが働いて、行けるか行けないかを曖昧にしてはいけない。もし、自分がイベントの主催者だったら、イベントの準備をするのに早い段階でおおよその人数を把握したいはず。つまり、行けないなら、できるだけ早く不参加の旨を伝えるべきなのだ。さらに、誘ってもらったことへの感謝の気持ちを書き添える、イベントの成功をお祈りするなど、相手への配慮をすると、より良い断り方だ。
最近では、フェイスブックなどのSNSの普及とともに、イベント告知もSNSで誘われることが多くなった。この場合、不参加表明は個別に送るようにする。著者の金澤氏は、知人からSNS経由で誘われたイベントに行けないときは、次のような対応をするという。
フェイスブック経由で案内が来た場合は、「参加しない」にはチェックせず、イベントページそのものに「いいね!」をする。さらに、自分のウォールや自分が運営しているグループページでシェアする。その上で、感謝・応援の言葉とともに「知り合いにご案内しました」「シェアをさせていただきました」と一言添え、個別に御断りのメッセージを送る。
こういった丁寧な対応をすると、不参加なのにメリットがある。それは、その場にないのに存在感が抜群ということだ。自分がシェアした記事を見た知人がイベントに参加したとする。その参加者と主催者が話をした場合、「金澤さんに紹介してもらって、このイベントに参加したんです」といった具合に、自分の名前が登場するかもしれない。そこにいなくても、主催者にインパクトを残すことができるのだ。
人付き合いをするとき、うまく断れない人見知りの人は多いはず。だが、他に予定があって、参加できないということはよくあることだ。そんなとき、ただ断るのではなく、一言添えたり、SNSでシェアするといった、相手のことを思い、丁寧な対応をすることが大事なのだろう。
断るのが苦手だったり、自分から積極的に話すことが苦手な人は、本書にあるような思いやりのあるちょっとしたテクニックを使うと、人脈も広がっていくのだろう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。