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たったこれだけで「人が聞き入るプレゼン」になるテクニック

文=石徹白未亜/ライター
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(1)プレゼンの冒頭で、プレゼンの全体像(目次のようなもの)を提示する

(2)章の最初で、章の全体像(目次のようなもの)を提示する

(3)章の最後に、章の全体像を再掲し、「これについてわかりましたね」とおさらい

(4)プレゼンの最後に、プレゼンの全体像を再掲し、「これについてわかりましたね」とおさらい

 上記のように、伝えたいポイントを絞り、さらに「おさらい」を入れることで、聞いている側に内容が定着しやすくなる。逆に言えば、「あれもこれも伝えたい」というのは、本人的にはいいことをしているつもりなのだろうが、「ダメプレゼン」のひとつだろう。

「あれもこれも」では聞いている側の印象がぼやけ、本当に伝えたいことが伝わらない可能性がある。「これについて伝えたい」と思えば、それ以外を捨てる勇気も必要だ。意地悪な見方をすれば、「あれもこれも」は伝えることの優先順位がついていないということであり、結局は「自信のなさ」の表れといえる。

 私は配布資料は極力配らないようにしているが、それでも内容的に資料が欲しい場合はウェブにアップし、そのQRコードを載せたビラを配り、講演の最後に「詳細を知りたい人は、このQRコードにアクセスしてほしい」と伝えたり、まとめ部分だけを配布したりしている。これらは「聴取をうつむかせない」ための工夫であり、実際に効果は高い。

 資料を配ると「やった気」になってしまうのも厄介だ。世界的講演会「TED Conference」で資料を配っている人なんて見たことがないし、そもそも多くの人は映写資料すら使わず、しゃべりだけで伝えている。正直、TEDのアメリカンな身振り手振りなどは日本人がやるには照れくさくなってしまうものもあるが、少なくとも「映写資料と配布資料に頼らない」だけで、「日本人のプレゼンはつまらない」という汚名は、かなり返上できるのではないかと思っている。

(文=石徹白未亜/ライター)

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