夏恒例の『24時間テレビ』(日本テレビ系)が放送されてから、早や1カ月。思い出されるのが、チャリティランナーの当日発表だろう。今年は4人のランナーがたすきをつなぐ「24時間駅伝」と銘打たれ、いとうあさこ、ハリセンボン・近藤春菜、ガンバレルーヤ・よしこの3人が走ることが事前に発表されていたが、残る1人は明らかにされていなかった。そして、フタを開けてみれば同局のアナウンサー・水卜麻美。そのインパクトは相当に強いものがあった。
「現役の局アナが走ったのは『24時間テレビ』のチャリティマラソン史上初。まさかアナウンサーを担ぎ出すとは、思いも寄りませんでした。ただ、裏を返せばそれだけタレントの人選が難しくなり、追い込まれている証拠でもあります。これまでもあの手この手を使って視聴率に結びつけてきたチャリティマラソンですが、早くも来年の“演出”が楽しみではありますね」(テレビ局関係者)
もっとも、アナウンサーが走るという仕掛けも、好感度No.1の水卜アナだからこそ成立したといえる。仮に他局で同じようなことをやろうとしても、そもそも適材が見つからないだろう。
そして、日テレは水卜アナの人気が突出する裏で、なかなか人気が高まらない女子アナウンサーも存在するという。視聴率で民放1位を堅守し、自ずと注目が集まりやすい日テレの内部事情はどうなっているのか。
「日テレは、西尾由佳理、宮崎宣子、夏目三久、山本舞衣子、森麻季など、女子アナが大量流出した痛い経験があります。それを教訓に、ゴールデンの番組でもアシスタントにはタレントを置かず、アナウンサーを据えることが多くなってきました」(同)
自局のアナウンサーを重用するようになった日テレのなかで、日の目を見ない女子アナとは誰なのだろうか。
「2016年に入社した滝菜月アナです。『ヒルナンデス!』では水卜アナの後任として同期入社の梅澤廉アナとともにアシスタントを務めていますが、なかなか知名度が上がらないどころか、大勢のタレントに紛れてしまい、まったく存在感を発揮できていません。今やエース格となった水卜アナの後釜という立場をプレッシャーに感じているのでしょう」(同)
最近は同番組内でも自分らしさを出すようになってきたり、私服がダサいことで脚光を浴びたりし始めたが、いまだ水卜アナの穴埋めが十分にできているとはいえないようだ。
「また、もう1人が後呂有紗(うしろ・ありさ)アナです。現在、『ZIP!』と『新・日本男児と中居』を担当しており、10月からは『Oha!4 NEWS LIVE』の木曜メインキャスターに就任します。それだけ露出しているにもかかわらず、人気は今ひとつ。西洋的な顔立ちにネット上では『ハーフ?』という声も上がっていますが、きれいすぎるルックスからか、ややとっつきにくいイメージを持たれてしまうのでしょう。
先に『ZIP!』を卒業した尾崎里紗アナは小柄でかわいらしいタイプで、番組に癒やしをもたらしていました。そのため、SNSでは『尾崎のほうが良かった』なんていう声も見られます。後呂アナは原稿読みのイントネーションも微妙に変なことがあり、アナウンス技術も尾崎アナに劣ると言わざるを得ません。もっとも、現在の不人気は露出が朝と深夜という偏った時間帯に限られている点も影響しているでしょう」(同)
不遇の日テレ女子アナの共通点
そして、3人目は畑下由佳アナだという。
「日テレの女子アナであるにもかかわらず、顔と名前が一致しない人も多いでしょう。畑下アナは14年入社。『news zero』でキャスターを務める岩本乃蒼アナと同期です。Jリーグ中継や『zero』金曜日のサブキャスターなどを担当していますが、一般的な認知度は低いでしょう」(同)
この3人には、いわゆる“日テレ的”な雰囲気がないことが共通しているという。
「庶民的な滝アナはテレ東っぽい雰囲気で、派手な顔立ちの後呂アナはフジテレビか(芸能事務所の)セント・フォースのイメージです。そして、あまり目立たないタイプの畑下アナはTBS。いずれも、従来の日テレの女子アナの雰囲気にはなじまない点が共通しています」(同)
逆にいえば、これからの活躍が楽しみな3人かもしれない。水卜アナを脅かすような人気者になる日は来るだろうか。
(文=編集部)