家事に育児と、ただでさえ忙しいお母さんを悩ませるのが、ママ友との人間関係です。
学生時代の人間関係は、同じ地域で育ったり、同じ目的をもって入学したりと、何かしらの共通点があったものですが、ママ友は「たまたま子どもが同じ年に生まれた」というだけで知り合った人たちです。「正直、付き合いが面倒で…」と思っている人は多いかもしれません。
それでいて、子ども同士がお互いの家を行き来したりすると、どうしてもママ友とコミュニケーションをとらないといけない場面が出てきます。となると、「この人とは合わないなあ」と思うことも「あそこの家とは考え方が違うみたい」と感じることもあるはずです。
■ママ友との付き合いは「異文化交流」
『すてても やめても うまくいく』(All About モヤフォー研究所著、WAVE出版刊)は、ママ友との付き合いで、価値観や考え方の違いに悩む人に対して「分かり合うための努力はいりません」とアドバイスしています。
というのも、前述の通り「たまたま子どもが同じ年に生まれた」というだけで知り合ったのがママ友です。「分かり合える相手」と思わずに、「気が合ったらもうけもの」と、異文化交流をするような気持ちで臨むくらいでいいのだとか。
■面倒くさいママ友を嫌われずに黙らせるたった一つの方法
とはいえ、ママ友の中にはやたらと自慢をしてきたり、グチをこぼしてきたりと「面倒くさいタイプ」もいることはいます。できればあまり関わりたくないものですが、あまり邪険にすると我が子が嫌われてしまうかもしれないと考えると、なかなかはっきりした態度を取りにくいでしょう。
こういう時は、相手にあえて「この人はピント外れだな」と思われるような返答をするのが、一定の距離を保ちつつ、険悪にならないためのコツ。「特に親しくはならないけど、付き合わざるを得ない」というママ友の間のコミュニケーションに必須のスキルかもしれません。
たとえば、いつも成績優秀な子を持つママ友に「うちの子、試験ぎりぎりにならないと勉強しはじめなくて、いつも心配なのよね」と話しかけられた場合を考えてみましょう。
この言葉からは「直前まで勉強しなくてもトップクラスなんて、めちゃくちゃ頭いいでしょ。自慢しているから、褒めてね!」という相手の意図がビシビシ伝わってきます。ここで、「でも〇〇ちゃんは賢いから。またトップでしょ」などと褒めてしまったら相手の思うツボ。「そんなことないのよ。お宅の〇〇ちゃんだって」などと無限の褒め合いをするハメになり、時間も体力もすり減らすことになります。
こんな時は、「へー、そうなんだね」と、褒めもせず、かといって否定もせずというピントの外れた返事をしてみましょう。相手からしたら「この人、ピントが外れていて話しがいがないな」と思うはずですが、「嫌な人だな」とまでは思わないはず。同調もせず、否定もせず、どこかズレた受け答えをするのは、愚痴や誰かの悪口を聞かされた時も有効です。
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ここでは「ママ友との付き合い」をテーマに「そんなに一生懸命分かり合おうとしなくても大丈夫」というメッセージをお伝えしましたが、もっと肩の力を抜いていいのは家事も育児も料理も一緒。本書では、「ちゃんとやらないと」と思い込みがちなこれらのことについて、もっと気楽にやっていいというメッセージとそのための方法を教えてくれます。
毎日追われるようにせわしない毎日を過ごしているお母さんは、自分を楽にするコツがきっと見つかるはずです。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。