誰もが幸せな人生を送りたいと願い、日々を過ごしている。しかし、何をやってもうまくいかなかったり、嫌なことばかり起きてしまうという時期はあるものだ。では、どうしたら、幸せな人生を歩むことができるのだろうか。
その方法のひとつとして、心理学を応用するという方法がある。『人は心理学で永遠に幸せになれる』(村松奈美/著、ワニブックス/刊)では、臨床心理士の村松奈美氏が永遠に幸せになる方法を心理学の観点から紹介している。
心理学によると、心は「行動」「感情」「思考」の3つの力でできている。そして、これら3つの要素がお互いに影響を与えあっているのだ。ということは、「行動」「感情」「思考」のうちのどれか1つでも、プラスの影響を与えられる存在にできれば残りの2つもプラスに転じるということだ。このプラスの影響が続くと、相乗効果でプラスの力がだんだん強くなり、安定したものになると、ずっと幸せでいられることになる。
「行動」「感情」「思考」の3つの能力は、循環してサイクルを作っている。「行動」は「感情」にプラスに影響し、「感情」は「思考」にプラスに影響し、「思考」は「行動」にプラスに影響する。そして、この働きは永久に繰り返され、連鎖反応を起こす。ということは、「3つの能力の良循環」を作り出す必要がある。そのためには「感情」ではなく、「思考」か「行動」に働きかけることだ。なぜ「感情」ではないかは、あくまで「思考」か「行動」をした結果に起こるものなので、「感情」そのものに直接働きかけて「感情」を変えることは基本的にできないからだ。
では、「行動」に働きかけて良循環を作るにはどうしたらいいのか。
1つは、プラスの「行動」を選んでいくこと。例えば、自分の得意なことに時間を使うようにすることだ。一番の方法は、得意なことを仕事にしてしまうこと。人生の大部分を、自分に向いている仕事をして「楽しい」「社会に役立てている」というプラス感情に満たされ、自分に自信を持って過ごせるなら、それだけでも幸せな一生といえる。
もう1つは、自分が納得できるかどうか。これを判断するには「感情」と「思考」の両方の角度から考えてみて、自分が一番しっくりくる「行動」を選ぶこと。そうして一生懸命悩んで出した答えなら、たとえ失敗したとしても、「あの時の自分にはこの道を選ぶしかなかったから仕方ないさ」と思えるので、後悔することも少ない。他にも、心身が良い反応をする食べ物を選ぶ、誰より一番、自分を愛してあげる、自分を大切にしてくれる人と過ごす、といった「行動」は良循環を作り出す。
幸せになれるサイクルを作り出す。そのためには良循環になるように「行動」を選ぶこと。人によって幸せの尺度は違うが、誰もが共通することは、普段の行動や考え方、人との付き合い方が大切だということだろう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。