字がきれいな人に憧れたことはありませんか?
美しい字を身につけるためには、長く教室に通わないといけないというイメージがあるかもしれません。確かに、本格的に学ぶのであれば繰り返しの学習や練習は必要でしょう。ただし、文字の法則さえ知っていれば、意識をするだけであなたの文字ははるかに美しくなります。
『好かれる大人のほめられ文字LESSON』(朝日新聞出版刊)は字が綺麗に見えるコツを分かりやすく教えてくれる本です。
著者のカタダマチコさんは7歳から書写教室に通い始め、美しい文字とセンスあふれる投稿でインスタグラムのフォロワー5万5千人を超える(2020年1月10日現在)、いま大人気のインスタグラマー。そんなカタダさんが教える綺麗な文字の法則を、本書から少しご紹介しましょう。
■カタカナは折り返し45度の法則
ほとんどが直線的なパーツでできている「カタカナ」。カタダさんによれば、直線が折れ曲がって角度のついた「折り返し」の部分は、カタカナの美しさを左右するポイントなのだそうです。
たとえば、「ア」という文字は1画目が右で折れていますね。この部分の内側の角度が狭すぎると文字の形が分かりづらく、とがった印象になってしまいます。
逆に、広すぎる場合は縦に間延びした印象になってしまうのだそうです。
「折り返し」には法則があり、全て「45度」の角度で書くのがベスト。
「ア」の他にも「オ」「カ」「ス」「セ」「ヌ」「ネ」「ホ」「マ」「ヤ」「ル」「レ」の12文字がこの法則に当てはまるので、書くときには意識してみてください。
■漢字は「横1本だけ長く」が鉄則
漢字には、そもそもひし形に近いほど美しく見えるというセオリーがあるのだそうです。
「青」や「幸」など横線が多い漢字は要注意。
横線のうち、2本以上を長くするとバランスが崩れてしまいますし、どの線も同じような長さにするとのっぺりしてしまいます。
カタダさんによれば、全体が「ひし形」になるよう意識し、複数ある横線のうち中心に近い「1本だけを長く」することが大事なのだそうです。
中心以外の横線を長く書く例外漢字もありますが、その場合でも「長く書く横線は1本だけ」という鉄則は忘れないようにしましょう。
「青」であれば4画目、「幸」であれば3画目だけを長く書くということになります。ぜひ覚えておきたいテクニックです。
字を書くときに一番大事なのはもちろん気持ちですが、文字が綺麗だと読みやすくて日ごろの感謝も伝わりやすいかもしれません。美文字のセオリーであこがれの美文字をあなたも手に入れてみてください。
(ハチマル/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。