就活シーンに大きな変化が訪れている。大学新卒の場合、十数年前までは3年生の年度末から始まる本選考(エントリーシートの受付から試験や面接という流れで行われる一般的な選考過程)で、ほとんどの学生が企業から内定を得ていた。現在も、大学の就職課や大手ナビ媒体を利用して本選考に臨む学生がメインであることに変わりはない。
しかし、本選考で有名企業に希望者が偏ってしまうことから、昨今は本選考が始まる前に小規模な合同説明会やインターンで有能な人材と接触して“青田買い”する中小企業やITベンチャーが増加している。
そんな就活戦線において存在感を放っているのが、DYMの人材紹介事業だ。それまでも人材紹介サービスはあったが、中途採用者を対象にしたものがほとんど。しかし、ウェブマーケティング事業を中心に成長してきたDYMが2010年12月に新卒向け人材紹介事業に参入すると、右肩上がりに業績を伸ばし、現在のクライアントは4000社以上、登録学生数は約12万人。新卒エージェント採用担当向けのオリコン顧客満足度調査では18年から2年連続1位に輝くなど、すでに業界トップクラスの利用者数と実績を誇っている。
就活ルールの廃止で、今後さらに拡大が予想されるDYMの人材紹介事業。同社常務取締役で人材事業部本部長の沖之城雅弘氏は、事業展開当初をこう振り返る。
知られざる優良企業と有能な学生を結ぶ
「それまで新卒の人材紹介サービスは就活がうまくいかなかった人の“駆け込み寺”として利用されるイメージがあり、弊社が始めた当初も企業から難色を示されることが少なくありませんでした。ですが、現実として社会経験のない大学生は、どうしても有名企業やB to C(消費者向けに製品やサービスを提供する事業)企業に集まってしまい、人材確保に苦労する企業が非常に多かった。学生にとっては知名度の低い中小企業や法人向けであるB to B企業でも、知られざる優良企業はたくさんあるので、このような企業と有能な学生を結ぶことを、DYMの人材紹介サービスの基本理念としてスタートさせたのです」(沖之城氏)
主なサービス内容は「クライアントへの人材の紹介」と「就活マッチングイベントの開催」の2つで、いずれも特段に新奇性があるわけではない。しかしながら、前述の通り業績が伸びているのは両者の“ミスマッチ”が圧倒的に少ないからだろう。ちなみに、厚生労働省の発表による16年3月に卒業した大卒就職者の3年以内の離職率は32.0%である。
沖之城氏は「第三者の視点を保つため、クライアントには企業のいいところも悪いところもエージェントに話してもらうことを徹底しています。それを学生にもしっかり伝えた上で、その企業に行くかどうかを判断してもらっているからでしょう」と、ミスマッチが少ない要因を分析する。登録企業のマイナス面はなるべく表に出さないナビ媒体とは、ここでも大きく違う。さらに、学生へは企業の規模だけを紹介材料にしないのもDYMの特徴だ。
就活マッチングイベントで即採用も
「ビジネス人生は40年近くもあるのですから、“今業績のいい企業”よりも“将来成長する企業”を選ぶように、求職者にはアドバイスをしています。実際、中堅の商社を断って、弊社が紹介した当時社員15名くらいの小さなITベンチャーに入社した学生がいたのですが、その会社は6年後には上場して200名規模の会社になりました。そして、その彼も執行役員本部長として会社の成長に大きく貢献しました。こういったケースが、弊社の相談案件にはかなりあるんです。それは、紹介する企業の強みやその市場の伸び方を客観的に分析して学生にプレゼンしているからだと自負しています」(同)
もうひとつ、DYMの主なサービスに、就活マッチングイベントである「Meets Campany」の開催がある。こちらもスケールは業界トップで、開催数は年間約1500回以上、場所は北海道から沖縄まで全国に及ぶ。
「企業は本社の場所も採用時期もバラバラなので、企業によってはなかなか都合のいい合同説明会がないケースが多いんです。その点、『Meets Campany』はこの規模でやっているので、必ずどれかには当てはまる。地方に住む学生にとっても、さまざまな知られざる優良企業の社長たちと少人数の座談会形式で会話ができるので、就活を有利に進められます。イベント中に採用が決まった、なんて話も少なくありません」(同)
求職者を募るにしても合同説明会を開くにしても、自社で一から進行すると人員コストはバカにならず、そうした事情も企業にとって人材確保の大きな障害になっていた。その点、DYMのサービスでは人材の厳選や「Meets Campany」のセッティングをすべて請け負ってくれるので、クライアント側の負担はほとんどない。
「説明会で100人以上の学生を見て、それから絞ってようやく5人に内定を出したのに、辞退者が出て結局2人しか採れなかった、という企業がありました。翌年度、その企業の人材紹介を弊社で担当させてもらったところ、こちらが厳選して紹介した8人のうち5人が入社することになりました。コストも削減できるし、内定者の入社率も高いということで、クライアントのリピート率は84.3%となっています」(同)
ちなみに、DYMは近年、第二新卒や中途の人材紹介にも力を入れており、今後は増加するフリーランス人口を見据え、個人事業主などへの仕事の斡旋といった分野にも着手する構想があるという。
紹介サービス等がナビ媒体の採用者数を上回る
こうした実績もあってか、有能な人材を狙う企業の中にも「ナビ媒体よりも紹介サービスのほうが効率的にいい人材が採れる」という認識が広まっている。「就活市場全体で見ても、今年初めて、紹介サービスやイベントで採用される就活生がナビ媒体での採用者数を上回りました」と沖之城氏が語る通り、今後も本選考前の争いは過熱することだろう。
求職者にとって就職は人生の大きな岐路だ。できることなら自分に合った就職先を見つけて、そこで能力を生かしつつ自身も成長したいと誰もが考える。企業も優秀な人材を効率よく獲得できるかどうかで、5年後10年後の自社の興亡が左右されると言っても過言ではない。
「内定、採用がゴールではない」という就活の本質を見抜き、その手助けをするDYMの人材紹介サービス。ナビ媒体以外の選択肢を持っておくことが、これからの就活市場のスタンダードになることを、就活生も企業も知っておくべきなのかもしれない。
(文=武松佑季 撮影=横山 快)
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