が教える何が起きても平常心
でいられる技術』
著:ジョナサン・アルパート
アリサ・ボーマン
アチーブメント出版
先行きが不透明なこの時代、一年後も今と同じ環境で、同じ仕事をしているとは限りません。だからこそ拭い切れない不安。いくら逃げても、それは追いかけてきます。
では、どうしたら不安から解き放たれ、どんなときでも自分らしくいることができるようになるのでしょうか。アメリカのカリスマセラピストであるジョナサン・アルパート氏と作家のアリサ・ボーマン氏が執筆した『何が起きても平常心でいられる技術』(アチーブメント出版/刊)から不安から抜け出せない人の特徴を4つ、紹介します。
■トラブルを周りのせいにする
不安を持っている人の多くは、それを「愚痴」として吐露します。しかし、「愚痴」は言えば一時的にはスッキリするものの、事態を打開する方法は見えてきません。起こっているトラブルやこれから起こりえるトラブルの不安や恐怖は、話すだけでは解決に向かわないのです。そこで話すべきは、「それで自分は何をしたいのか(なりたいのか)」ということ。そうすることで不安を打破する道筋が見えてくるはずです。
■すべての主導権を握ろうとする
この世の中は自分の思い通りにいかないことがほとんどです。いつも不安を抱えている人は「思い通りにいかない!」と自分が世界をコントロールできないことに苛つきます。一方、不安を抱かない人は、一見自分ではどうすることのできない状況下でも、自分がコントロールできることは何か見極めています。どうにもならないことはもうどうにもならない。では、あなたは何をコントロールできますか?
■“いい人”であろうとする
著者であるアルパート氏の元に訪ねてきたキャロルという女性は、ストレスで軽度のうつを発症していました。その原因は「すべての犠牲を尽くしても周りに尽くしたい」という想い、つまりみんなからいい人と思われたいという願望でした。体調を崩したり、精神的に追い詰められても、完璧にこなそうとしてしまう。キャロルは与えられた仕事を完璧に遂行するために、自分のやりたいことをせず、睡眠時間を削って仕事をし、家では完璧な主婦を演じていました。しかし、大切なことは「“やるべきこと”ではなく“やりたいこと”を考える」こと。自分を幸せにしなければ、他人を幸せにすることはできません。
■一般常識に囚われすぎる
「30歳までには結婚しないと」「定職に就くべきだ」「周囲にうまく合わせないと」そうした考えはまるで当たり前のように語られていますが、実はこれは“社会的洗脳”だとアルパート氏は言います。仕事、人間関係、人生…さまざまなところで私たちは社会の型にはまっており、そこから少しでも外れたら、社会から爪弾きにされるのではないか…そんな不安に苛まされているのです。しかし、人間は本来一人ひとり違うはず。自分はどう生きたいか、その心の声に従うことが大事なのです。
この他にも「セラピーに頼る」「問題点ばかりに着目する」「過去の失敗に固執する」など、全部で13の理由を挙げています。また、13の理由それぞれに、その不安から抜け出すための考え方を身につけるワークが用意してあります。
自分が抱いている不安がどのタイプのものなのかを読みながら見つけて、その対処法を実践してみてはいかがでしょうか。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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