日本人が学校の授業で一生懸命学び、テストのために必死に暗記した英語。
実は、その中には既に死語と化しているものや、実際のネイティブの使い方とちょっと違ってしまっているものが多く含まれていることをご存知ですか?
「~かもしれない」を表す助動詞が死語に
例えば、「~かもしれない」などの意味を持つ助動詞「may」、ネイティブはもうほとんど使いません。
その代わりに使われるのが「might」ですが、「でも、これって、mayの過去形では?」と思った方は、きっとマジメに勉強された方。残念ながら、時代遅れです。mayの過去形としてmightを使うのは、時制の一致のときくらい。
「雨が降るかもしれない」と言う時は
――It might rain.
でOK。
ちなみに、
――It may rain.
だと、「雨が降るやもしれぬ」と、時代劇風に聞こえてしまいます。
「もうすぐやめる」ことが前提の進行形
「今、仕事は何をしているの?」と聞かれて、「銀行で働いているんだ」と言いたい時、「~している」という日本語の形にひきずられて、
――I’m working at a bank.
とやってしまいがち。
でも、この表現だと、「もうすぐやめるかもしれないけど」というニュアンスを含んでしまいます。このまま働き続けようと思っているのなら、
――I work at a bank.
が最適です。
日本語につられて、進行形を使わないようにしましょう。
do not = don’tではない
「なるべく略さないでちゃんとした表現になさい!」なんて、先生に言われた方もいるかもしれませんね。
日本語では、言葉を略すことで横柄に聞こえることがあります。英語でも、短縮するか省略するかでニュアンスが変わるんです。例えば、
――I do not play tennis.
と省略せずにいうと、「テニスはやらないんだ!」と「しない」ことを強調した言い方になります。ふつうに「私はテニスをしません」とさらりと言うのであれば、
――I don’t play tennis.
とdo notをdon’tと省略しましょう。
ネイティブはさらっと伝える時は、たいてい短縮することが多いようです。
このように、日本人が学校でマジメに学んできた英語が、ネイティブから見ると死語だったり、ニュアンスが違っていたりすることは珍しくありません。
他にも、関係代名詞は使わない、受動態は使わない、など、日本人からするとびっくりする事実が英語にはたくさんあります。気になる方は、『mini版 もしもネイティブが中学英語を教えたら』(デイビッド・セイン著、アスコム刊)をチェックしてみてください。目からうろこの事実に衝撃を受けるかもしれませんよ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。