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A「このシャンプーは、他社と違い毛穴をふさぎ、髪を痛める老廃物がでません。」
B「このシャンプーは他社と違い、毛穴をふさぎ、髪を痛める老廃物がでません。」
Aの場合、「他社の商品と違って毛穴をふさぐので、髪を痛める老廃物がでない」という意味になり、ウリになるのは「毛穴をふさぐ効果」だということになる。
一方、Bの場合「他社と違って、毛穴をふさぐし、髪を痛める老廃物もでない」という意味になり、「毛穴をふさぐ」「老廃物がでない」という二つの効果をうたうことになる。
このように、「、」の使い方ひとつで、商品のウリとなるポイントは変わってしまうのだ。相手に違った解釈をされてしまうと、後々、トラブルになることだってあり得る。そんな事態を避けるためにも、日頃から、自分の書く文章には気を使っておきたいものである。
本書は、1979年に日本評論社から刊行された『第三版 悪文』を改題し、文庫化したものだ。30年以上前の書籍ではあるが、その内容はメールやテキストツールが発達した現代にこそ必要なものなのかもしれない。(ライター/大村 佑介)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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