在宅ワークの機会が増え、リモート会議、オンラインでの商談やプレゼンを行うことが一般的になってきた。おそらく、この流れは今後も続くのだろう。
ただ、打ち合わせ一つとっても、相手との距離の測り方や、相手の考えの探りかたなど、対面でやっていた頃との違いを感じることは多々ある。まだ勝手がわからないという人も少なくないはずだが、コミュニケーションの「基本」の部分は対面もオンラインも変わらない。
■プレゼンには5つの準備がある!
『絶対失敗しない! ササるプレゼン ― 成果を上げるプレゼンテーションのすべて― 【オンライン完全対応】』 (長谷川孝幸著、ごきけんビジネス出版刊)は、人前で話すのが苦手な人でも実践できる、相手の心にササるプレゼンスキルを紹介する一冊。
ササるプレゼンとは、相手の心を動かすことで、抵抗なく聞けて行動変容を促すプレゼンのこと。相手に渋々動いてもらうのではなく、頭でも心でも「そうだろうね!」と感じさせ、目に見える結果を得るのが目的だ。
話が巧く、面白いことに越したことはないが、聴き手がその気なってくれなければ、プレゼンの意味がない。上手に話せるかどうかより、「わかるかどうか」を意識することがコツとなる。
ササるプレゼンをするためには、5つの準備がある。何事も本番の前には入念な準備が大切ということだ。
1.好まれるテーマを設定する
プレゼンを成立させるには「聴き手が何を求めているか」を確認しておく必要がある。先方の意向を認識し、それに沿うように構成することが大前提となる。
2.思い込みは排除しておく
「言わなくてもわかる」「考えればわかる」というのは、安全・効率・サービスを低下させる発想。人は十人十色、自分と他人は絶望的なまでに異なるということを理解しておけば、思い込みによる失敗を避けることができる。
3.好まれるスピーカーになる
プレゼンではアウェーの環境で話すこともあるので、まずは少なくとも好まれる人物となり、嫌な人にならないことが必要。
強要せず、自ら選択させるよう促せる。嘘やごまかし、ハッタリがない。話がわかりやすいなどの基本的なことが丁寧にできている人が、スピーカーとして好まれる。
4.好まれる展開を事前想定する
プレゼン本番の構成は「投げかける」「訴える」「反応を見る」「対処する」「クロージングする」というストーリー展開が基本となる。これらの基本を押さえつつ、それぞれのステップに工夫をすると、相手にずれずにササる。
5.マイナス要因を排除する
内容そのものが良くても、話し手の言動やその場の環境で、聴き手にストレスを与えることがる。リモートプレゼンならば、人と話すときのマナーや自身の通信環境を整えておくなど、マイナス要因は事前に排除しておくことが必要。
プレゼンは上手にできるかどうかではなく、聴き手のストレスを排除し、満足度を高め、聴き手の行動にプラスの影響を与えることが大切。そのためにも、ササるプレゼンのスキルを身につけてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。