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12球団でただ一人の「40代4番打者」 広島・新井貴浩はなぜ活躍できるのか?

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 『撓まず 屈せず』では、どんな逆境であっても立ち向かう一人の男の姿が語られている。ただ、がむしゃらに。こんな気質の男だからこそ愛されるのだろう。

■新井が最も期待をかける選手は…

 その新井が折に触れて気にかけていると公言する選手がいる。堂林翔太だ。長打が魅力だった彼も1軍で一度ブレイクしたかと思えばその後スランプに陥り、今は代打や守備固め、代走など便利屋になっている感がある。

 新井もまた4番をつかんだ最初の年にスランプに陥り、レギュラーをはく奪された経験がある。だからこそ堂林に奮起してほしい気持ちがあるのだろう。

「今の僕がバリバリの4番として試合に出ていたらダメだろう」という気持ちもあると正直に告白する新井は、「堂林、来い」と思っていると語る。

 カープが好調とはいえ、まだシーズンは始まったばかり。これから先、何が起こるか分からない。だが、新井が中堅の支えとなり、若手を引っ張っている今の状況ならば、日本一も夢ではない。そう思えてくるから不思議だ。

(新刊JP編集部/金井元貴)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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