「あの人、高圧的で苦手なんだよな」「あまりコミュニケーション取りたくないな」
そんな風に、苦手に思っている人はいないでしょうか。
私たちは、自分の精神をすり減らしても、こうした苦手な人ともコミュニケーションを取って、なんとかやっていけなければいけないと思いがちです。しかし、35万部のベストセラーとなっている『人は話し方が9割』(すばる舎刊)の著者、永松茂久氏は、「逃げる」も一つの立派な選択肢だと述べます。
嫌いな人がいる環境からは距離を置いたり、逃げたりして良いのです。
ただ、その前にできることがいくつかあると永松氏。本書から苦手な人をかわす3つの方法をご紹介していきましょう。
■あだ名をつける
一つめは「その状況を笑い話に変えてしまうこと」。
例えば嫌いな相手に「あだ名」をつけてみる。もちろんこれは全体で使う「あだ名」ではなく、仲の良い人とだけ通じる「隠語」のようなものです。ジャイアンやクッパなど特徴あるあだ名をつけ、ちょっとでも明るい気持ちを持つのです。
もちろん、これで状況が好転するわけではないのですが、その人から受けるダメージを最小限に抑える小手先の技としては有意義なのだとか。ただし、あくまで自分の心を軽くすることが目的なので、悪口にならないように注意が必要です。
■反応しない
二つめは「反応しない」ということ。
必要以上に高圧的に支配しようとする人から身を守るためには、その人の言葉をまともに受けないことが大事です。そこで最大の防御になるのが「反応しないこと」と永松氏は言います。
何かを言い返せば、おそらくさらに相手から強い言葉が返ってくるでしょう。ひどいことを言われても、そこは「反応しない」という選択をすることが大事です。悔しさを感じたときは「あなたはそう思うんですね」と心の中で唱えましょう。「自分はそうは思わない」と相手と自分の間にがっちりとラインを引くことで、相手はあなたの反応の薄さにあきらめるかもしれません。
■相手を変えようとしない
三つめは「相手を変えようとしない」ということです。
周囲の人たちが誰かの悪口で盛り上がっている。それが嫌でたまらないあなたはどうすればいいか。永松氏は「そんな話やめようよ」というのではなく、自分が中座してしまうことをおすすめします。
もちろん、話を合わせるのもNG。大切なことは周囲が言っていても、自分は言わないこと。嫌な空間からは逃げることが大事です。
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どうしても苦手な人に対して、無理に接する必要はありません。あなたはあなたですから、自分の居心地の良い場所に移動すればいいのです。
本書で永松氏は、会話がうまくなる秘訣は、苦手な人との会話を避けて、大好きな人と話す時間を増やすことだと述べています。
心の枷を取って、自分らしく生きるためには、苦手な人と距離を置くことが大事。良いメンタルを保つためにも本書のメソッドを実践してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。