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手で書くことで心を整える。“書くマインドフルネス”、「ジャーナリング」とは?

新刊JP
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 普段、文字を手で書くことがあるだろうか。パソコンやスマホ入力がほとんど。自分の手で書くことはあまりないという人は多いかもしれない。しかし、その「手で書く」という行為が、心を整えることにつながるというのだ。

 グーグルをはじめとした大企業が取り入れているマインドフルネスという瞑想方法。このマインドフルネスの可能性を広げるのが、書く瞑想である「ジャーナリング」だ。

 『「手で書くこと」が知性を引き出す 心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門』(吉田典生著、文響社刊)は、マインドフルネスのワークの中から「書く瞑想」である「ジャーナリング」に着目し、そのメカニズムと実践方法を紹介した一冊である。

 ジャーナリングとは、「書くマインドフルネス」と呼ばれ、あるテーマについて決まった時間ずっとノートに書き出すワークを指す。

 本書で勧めているジャーナリングの原則は、あくまでも手書き。手で書くのとキーボードを打つのでは、脳の働いている場所や活動領域に違いが見られ、手書きの方が脳を活性化し、記憶力や理解力を高めると言われているという。

 では、この「ジャーナリング」はどんな効果があるのか。科学的に実証されていることはまだ少ないが、著者のセミナーやワークなどでの経験から、少なくとも以下の3つの大事のことがあると述べられている。

・よりよく自分を知る
・正当なモチベーションをもつ
・健康の維持と向上

 最初の「よりよく自分を知る」は、自分の気持ちや考え方、好んでいることや嫌っていること、願望などをクリアに見るということだ。

 続いての「正当なモチベーションをもつ」。これは、できないことをできると錯覚したり、できるのにできないと思って諦めることなど、自分自身を見る歪んだフィルターを外すことによって生まれる。

 最後の「健康の維持と向上」は、目的を探求するような問いを立ててジャーナリングをすることで、心身にプラスの影響がもたらされる可能性が高いとしている。

 また、ジャーナリングは、実践者の心身をマイナスから通常の状態まで回復させる側面、さらに、もともとプラス状態の心身を維持し、さらに向上させていく側面があるという。

 もし心を整えたいときは、文字に落としてみる。このジャーナリングを試してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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