人気テレビ番組『Qさま!!』(テレビ朝系日)などでおなじみ、フリーアナウンサーで東京大学出身の天明麻衣子さん。実は、高校3年の春の模試では、東大の判定はE判定だったという。
とはいえ、天明さんは悔しさをバネにがむしゃらに猛勉強を…という性格ではなかった。
根性もなく、体力もなく、そのうえズボラ。なるべくラクして、現役で東大に合格したかった。そこで実践したのが、ズボラな天明さんでも続けられる省エネ勉強法だったのだ。
『時短勉強術』(セブン&アイ出版刊)では、毎日何時間も机に向かって勉強するような従来の受験勉強スタイルが性に合わなかった天明さんの時短勉強術を紹介した一冊だ。
勉強は学校の授業か自宅の勉強机でしかできないと思っているのなら、とても損をしていることになる。天明さんは、24時間「スキあらば自分の周りにあるものを勉強につなげてやろう」とチャンスを窺いながら生活しているという。
たとえば、「車のナンバープレート計算」。
ナンバープレートの2ケタの数字を因数分解したり、最大公約数を探してみるのだ。
他にも、スーパーで洗剤などが並んでいるコーナーで、容量の違う商品同士の値札を見比べ、それぞれ100グラムあたりの値段はいくらか考えてみる。こうして遊びの延長で、暗算力と記憶力が鍛えられるのだ。
また、大人になると、知っているはずなのにモノや芸能人の名前が出てこない、ということが増えてくる。
そういうときは街歩きをしてみよう。
外を歩いていると、ランダムにいろんなものが目に飛び込んでくる。それに対して自分の記憶を引っ張り出す練習を続けると、覚えたものを思い出すことがうまくなるのだ。
これなら気軽にできて頭の体操にもなるはずだ。
「ズボラだからムダなことをしたくないだけ」といって、自己流のやり方でしっかり結果を出してきた。そんな天明さんの時短勉強術は、資格の勉強や仕事のやり方にも通じるところが多いだろう。
受験生だけでなく、ズボラを自覚している社会人も参考になるはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。