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■地方再生に「カリスマ経営者」は必要ない
著者は、ローカル経済圏の中核にあるサービス産業においては、別の企業や事業体が行っている似たようなパフォーマンスを自社に取り入れ、労働生産性を上げる「ベストプラクティス・アプローチ」をとることが望ましいと語っている。
製造業の場合、ベストプラクティスを開示することは競争優位性を失うことにつながるが、ローカル経済の場合、同一地域にいなければ競合関係にはならない。そのため、他の地域で行われているベストプラクティスなら開示しやすい。
こうした取り組みは、それなりに知識と経験がある経営者であれば問題なく実行できるという。
ローカル経済圏の中堅・中小企業にとって経営者は最大の希少資源だが、求められている人材は、スティーブ・ジョブズのようなカリスマ経営者ではない。東大卒で、ハーバードでMBAを取得したようなスーパーエリートである必要もないのだ。
日本経済の在り様を正しく掴むことは、会社や個人の先行きを正しく選ぶ知恵になる。誤解されがちな経済構造の本質を本書から学んでみてはいかがだろうか?
(ライター/大村 佑介)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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