2006年、戦後初の独立系生命保険会社として設立され、昨年3月には東証マザーズへスピード上場を果たした、ネット生保トップシェア・ライフネット生命保険。そんな同社の経理部に所属し、公認会計士の資格も持つ波多野佐知子さんに、
「ライフネット生命独特の“アクティブな”経理部のお仕事とは?」
「ライフネット生命の強さの秘訣と、さまざまな社内の“仕掛け”」
「知られざる経理というお仕事の魅力」
などについて聞いた。
–ライフネット生命に入られたきっかけを教えてください。
波多野佐知子さん(以下、波多野) 大学卒業後、公認会計士の資格を取得するために実務補習期間が必要だったこともあり、監査法人に入社しました。さまざまな会社を見られたり、若い時から現場責任者を任せてもらえたりと魅力的でしたが、いずれは違う道を考えていました。監査というのは、会社を外側から見てチェックするのですが、内側に入って組織の一員として働いてみたいと思ってました。
そして監査法人に約5年間勤めた後、大きな会社でひとつの歯車になるよりも、成長基盤にある会社で幅広い仕事をしたいと思い、2年前にライフネット生命へ入社しました。
–実際に入社されて、入社前に思い描いていたイメージと違った点や驚いた点はありましたか?
波多野 若い社員が多くてイケイケな感じかなと思っていましたが、若い社員に混じり50~60代の方も多く、一般的なベンチャー企業のイメージよりも落ち着きのある雰囲気なのが少し意外に感じました。
●株主総会の開催、部門横断プロジェクトにも参画
–現在のお仕事の内容について簡単に教えてください。
波多野 一般的な経理の仕事はもちろんですが、小さい組織ですので、経理だけでなく、いろいろな仕事をしています。たとえば、株主総会の事務局ですとか、最近では社内に立ち上げられた複数の「部門横断プロジェクト」の事務局に参画し、経理の立場からかかわっています。
–現在波多野さんはマネージャーという肩書ですが、経理部は何名いらっしゃるのですか?
波多野 現在は3名です。ポジションとしては真ん中ですが、現在の部長は執行役員も兼ねていますので、日々のオペレーションは2人で行っています。経理部が3名というのは、上場企業としては少ないほうだと思います。他社の友人に言うと驚かれますね。