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優良ホワイト企業入社組はわずか1%?ブラック企業と向き合い、抜け出す方法とは?

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 このように分けてみて、気づくことがいくつかある。ひとつは、「優良ホワイト企業と超優良ブラック企業間の垣根は、人によっては皆無に近い」ということ。給料が高くてスキルになるなら、多少のハードワークの違いなど同じようなものではないか。

 もうひとつは、「どうあがいても、新卒でホワイト枠に入れるのは1%程度」ということ。恐らく、今どききちんと残業代も出して、相応の年収も確保できて、ある程度の安定感が見込める会社の採用枠など日本国内で数千人分というところだろう。民間企業への就職希望者は大体40万人だから、約1%だ。

 ブラック企業擁護論を叩く人たちは多分、新卒でその1%に入れなかった「非エリート」である可能性が高い。とすれば、残りの99%である我々がやるべきなのは、ブラック企業を叩くことでも、ブラック企業から目を背けることでもないはずだ。

 ブラック企業しか選択肢がない自分の現状を直視し、腹をくくり、ブラック労働に向き合うしかない(この場合のブラック労働とは決して違法という意味ではなく、「ハードワークでプレッシャーがある環境」ということである)。その上で優良ブラック企業を見極め、真のブラック企業に吸い込まれてしまわないようにするための「見抜く眼」を養うことも必要だろう。

 いずれにせよ、ブラックな環境で長く働き続けることはなかなか難しい。であれば、早いうちに経験とスキルを積んで、ブラック状態から抜け出すために考えて行動すべきなのだ。
(文=新田 龍/ブラック企業アナリスト、ヴィベアータ代表取締役)

※本稿は、新田龍氏のメルマガ「ブログには書けない、大企業のブラックな実態」から抜粋したコンテンツです。

【筆者プロフィール】

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新田 龍:ブラック企業アナリスト 株式会社ヴィベアータ代表取締役
「ブラック企業ランキング」ワースト企業で事業企画、コンサルタント、新卒採用担当を歴任。日本で唯一の「ブラック企業の専門家」として、TVや各種メディアでのコメンテーター、講演、執筆実績多数。著書に「伝説の就活」・「逆転内定」シリーズ、「人生を無駄にしない会社の選び方」、「ブラック企業を見抜く技術・抜け出す技術」、「就活の鉄則!」など。ビジスパにて、メルマガ「ブログには書けない、大企業のブラックな実態」を配信中。
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