病気やケガなど、万が一の時に自分を支えてくれるのは、なんといっても貯金です。
しかし、この「貯金」がくせ者で、ある程度収入があるにも関わらず全然お金が貯まらないという人もいれば、低収入だけどコツコツと貯められる人も。
性格といってしまえばそれまでですが、両者の間にはどんな違いがあるのでしょうか。
『ココが違った!お金に困らない人の時間術』(田口智隆/著、集英社/刊)は、「時間の使い方」という点から「お金を貯められる人」と「貯められない人」の違いを考える一冊です。
「どう時間を使うか?」というのは「どんな人と付き合うか」と重なります。
本書によると、お金を貯めたいのであればこんな人とは付き合わないほうがいいようです。
■お金が貯まっていない人
「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、人間は似たもの同士で集まりやすい性質があります。これは貯金についても同様で、お金が貯まっていない人は付き合う相手もお金が貯まっていない人であることが多いのです。
お金が貯まらない人の多くはお金の使い方に問題があり、ただ「安い」という理由だけで必要のないものまで買ってしまいがち。
これに対して、お金が貯まる人は「買ったものをどう使うか」まで考えて買い物をするので、安いからといって不要なものを買うようなことはありません。当然、貯金をしたいなら後者のお金の使い方をするべきなのですが、お金が貯まらない人同士で集まっていても、それは身につかないのです。
■落ち込んでいるときに誘ってくる人
仕事で嫌なことがあった時や落ち込んでいる時に限って、さして親しくもないのに「どうしたの? 飲みにでも行く? 話を聞くよ」と誘ってくる人がいますよね。
もちろん、心からあなたを心配して元気づけようとして誘ってくれている人もいるでしょうし、中には「人の不幸を肴に酒を飲みたいだけ」の人もいるはずです。
ただ確かなのは、それらの誘いに応じて飲みにいき、溜め込んだ愚痴を言ったとしても、問題の根本的な解決にはならないということ。
だとしたら、落ち込んでいるあなたを見かねて誘ってくれた人に愚痴を言うのは時間とお金の浪費だと言うほかありません。
お金を貯めたいなら、こういった誘いとも、誘ってくる人とも、ある程度距離を置いて付き合ったほうがいいでしょう。
■行列に並ぶ人
飲食店やテーマパークなど、目当てのものを手に入れるために行列に並ぶのが苦にならない、という人は一定数います。しかし、これは「お金持ちになれない人」の特徴なので、一緒になって並ばない方が賢明です。
行列に並ぶ時間というのは、考えようによってはとても無駄な時間です。自分の時間とお金を大事にしている人ならば、予約できるものは予約し、人気ラーメン店など予約できないケースなら混雑する時間を避けて、できるだけ行列に並ばないようにするはず。
並んでも並ばなくても支払う金額も得られるサービスも一緒なのですから、少ない時間で目的に行き着いたほうがいいというのが、お金が貯まる人の考え方なのです。
今回は「人付き合い」について取り上げましたが、本書には収入に関わらずお金を貯めるための考え方や時間の使い方について深く解説されています。
どうしても途中で挫折して無駄遣いしてしまう、節約しているのになぜかお金が貯まらない、という人は、本書を読んで心機一転、貯金に再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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